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ORICON NEWS
松山ケンイチ「いつも“生きている”ことを感じながら歩みたい」
芝居であることを忘れるほど“深く潜った”
「3時間の長回しは初めての体験でした。もちろん最初はお芝居をしている感覚はあるんですけど、途中で演技を捨てる作業をしている自分がいて。それは今まで感じたことのないような面白い体験でした。僕は凄く臆病で恐がりなので、クランクイン前に演じる人物のリサーチを徹底して行います。でも、そこに頼り過ぎてしまうと実在する人物のコピーでしかなくなってしまうので、演じる前にリサーチした情報を捨てたり忘れていく作業が必要になってくるんです。今回も捨てていく作業をしてから演じたのですが、演じている途中で芝居をしている感覚自体を捨てていったのは今作が初めてで新鮮でした」
演じる人物をリサーチして知ることで不安を無くすという松山。村山聖の人生を生きる中で見つけたプロ棋士と自身との共通点とは。
俳優・松山ケンイチは、今作で村山聖という人物を演じるというより、心の在り方を含めて“村山聖の人生”を濃縮して演じたのではないか。