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(更新: ORICON NEWS

堤真一「モチベーションより平常心を保つことが難しい」

この目で実際に見てみたいもの…

今作の信長は、堤が演じたことでさらに興味深く面白い人物になっている。そのことを告げると「脚本通りにやれば誰が演じてもそういう風に見えますよ(笑)」と照れ笑いして謙遜する姿が印象的だった。“もしタイムスリップして戦国時代に行ったら?”という質問を投げてみると。
「“本能寺の変で本当に亡くなったんですか?”と信長に会えたら聞いてみたいです。あ、でも会うとしたら生きてるってことだから無理か…(苦笑)。そしたら本当に先頭きって戦っていたのか、そして武術がどれほど優れていたのかをこの目で実際に見てみたいです。でも…正直な話、戦国時代なんて行きたくないですね(笑)。危なくてしょうがないですもん。もちろん日常的に戦が起きているわけではないかもしれませんが、もし僕が農民だったとしたら、いつ戦にかり出されるかわからないですから。戦国時代とか関係なくタイムスリップできるなら、例えばどこかの国の大統領が当選しないようにかなり前からコッソリ動いたりするかもしれません(笑)」

美しい庭園を見て頭の中をスッキリさせるのが好き

昨年の夏に京都で撮影された今作だが、その際に訪れた場所を尋ねてみた。堤は思い出しながら言葉を紡ぎ、時折見せる笑顔が京都に、作品に、愛情を感じさせる。
「オフの日に監督と貴船の川床で鮎を食べたんですけど、軽く飲んで早めの夕食をとったあとリラックスしたのかその場で監督がスヤスヤと寝てしまって(笑)。京都での撮影は本当にロケーションが素晴らしくて、劇中に出てくる本能寺ひとつにしてもいくつものお寺の廊下などを使わせて頂いて撮影しているんです。そういった日本の優れた歴史的木造建築の中で撮影ができるというのはすごく幸せなことだなと改めて実感しました。ちょうど祇園祭りの時期だったので賑わっていましたし。そういえば冬の京都でも撮影したことがありますが、寒くてハードなロケが続いても美しい庭園を見ると落ち着くし頭がスッキリして良いリフレッシュになるんです。小さいお寺なら観光客も少ないので、そういう場所で庭園を見つけると2時間ぐらいボーッとしたり。夏場は死ぬほど暑いからボーッとできませんけどね(笑)」
美しいお寺が多い京都では沢山のリフレッシュスポットが見つかりそうだ。さらに若かりし頃に経験した京都の撮影の苦い思い出話も語ってくれた。
「20代の頃に五社英雄監督の遺作となった『女殺油地獄』という映画に出演させて頂いたんですけど、冬の京都で雪の降る寒い中での撮影でした。ホテルから撮影所に行くまでの交通費が全て自腹で、当時は4畳半に住んでいましたし、お金が無かったのでとてもきつかった思い出が…(苦笑)。宿泊費は出るんですがタクシー代がかなり負担になったので、最初はホテルに泊まっていたんですけど途中から現場近くのウィークリーマンションを借りることにしたんです。自炊もしましたよ。パスタソースを買って麺を茹でれば簡単に作れるのでパスタを作って一人で食べたりして…孤独ですよね(笑)。その時に買った寸胴の鍋をいまだに使っていて、最近もその鍋で鶏ガラのスープを作りました(笑)」

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