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ORICON NEWS
深津絵里 「苦しさがあるから“楽しい”」
物語の面白さに惹かれた
「今作はオリジナルの話なので、やはりそこが一番の見どころ。お話に力があります。そこに惹かれて出演したいなと思いました。矢口監督のオリジナルの面白さ、矢口監督にしか作れない物語だと思います。タイトル通り、どうやって生き残れるのかという、知識のないダメな家族が生き延びようとする話。設定だけ聞くと悲惨な気がするのですが、リアルすぎず、怖い瞬間も笑ってしまう瞬間もあり、とてもエンターテイメントな作品です。そこは監督のバランス・センスのすばらしさですね。電気がなくなってしまうことよりも、ものごとが起こったときに人はどうするのか、家族がどう変化していくのかというのが真ん中にある物語です」
亭主関白だけど何もできない、さえない父親(小日向文世)と大学生の息子、オシャレに余念のない女子高生の現代的な家族。深津はそんな鈴木家の母・光恵を演じる。パニック状況下でもヒステリックにならずに夜空の星の美しさに感動したり、のんきに結婚前のことを思い出したり。天然ともおもえるようなほがらかさで、ダメな夫を批判せず、ダメさを受け入れながらサポートをする。ある意味、理想的な母親像を見せてくれる。