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(更新: ORICON NEWS

何かを始めたくなる「本・映画・音楽」

<MUSIC>

人生が動き出す瞬間に聴きたい 長く付き合えるポップ・ミュージック

MUSIC1 
Phoenix『Wolfgang Amadeus Phoenix』( 2009年)

「かのエディ・スリマン(フランス出身の世界的ファッションデザイナー)も傾倒する、ポップセンスを持ちスタイリッシュにロックを鳴らすフランスのバンド『Phoenix』の最高傑作といわれる作品。人は音楽に出会う場面はさまざまですが、“自分自身の人生が新たに動き出そうとしている瞬間”の音や匂いは、たぶん一生忘れられないもの。そこで流れていた音楽は、いわゆる“思い出のサウンドトラック”の役割を担ってくれていたりします。共に過ごす時間の長い音楽は、いつしか空気のようになったりするものだけど、ふとした瞬間にその存在に支えられていたり、励まされたりして、共に成長していくものではないでしょうか。何かが動き出す時に、気分にフィットしてくれる極上のポップ・ミュージックを携えてると、豊かな人生に…というのは大仰ですが、とても良いものです。私の人生のオールタイムベストから決して外すことの出来ない大切な1枚でもあります」

新たな出会いを予感させる、“街”へ誘う1枚

(C)B.J.L. X AWDR/LR2

(C)B.J.L. X AWDR/LR2

MUSIC2 
蓮沼執太『メロディーズ』

「たとえいくつになっても新たな出会いにはドキドキするし、なにかを予感させるものにワクワクしてしまう。どこかにいつまでたっても子供のままの自分がいて、目の前に積み上がった現実をしっかり見つめていても時折ファンタジーとの境目がわからなくなるときもあるのではないでしょうか。その境目から噴き出したような、気持ちの良い春風みたいに新たな季節の訪れの祝福、走り出したくなるような心躍るメロディ、聞き手を街へといざなうメッセージ性…。都市に生きるすべての“きみ”に捧ぐ、珠玉のシティポップです。これまでに電子音楽、舞台音楽、環境/CM音楽、プロデュースなど多岐に渡り活躍してきた蓮沼執太にしか生み出せない独自の世界観が生んだポップネス――普遍的な『歌』が胸をキュッとしめつけます」。

大人だからこそセレクトしたい、身の丈に合った自然体の音楽

(C)2016 Warp Records Limited

(C)2016 Warp Records Limited

MUSIC3 
Bibio『A Mineral Love』(2016年)

「『エイフェックス・ツイン』や『バトルス、フライング・ロータス』など先鋭的な“攻め”の印象が非常に強いものが多い名門レーベル『WARP』の作品の中でも、ある種の異彩を放つアーティストがこの『Bibio』です。彼の生み出す音楽にはどこかゆったりとした優しさがにじみ出ており、花々が芽吹き始める頃を想わせる美しい時間が流れています。いつのまにか耳も歳を重ねて、身体にフィットする馴染みの良いジーンズのように選ぶサウンドもどこか落ち着いてくるものです。そこにある音楽も身の丈に合った無理のない自然体、それも少しだけノスタルジックな雰囲気なものを選ぶのも良いのではないでしょうか。甘美でフォーキーな耳触りの良いメロディはAOR調(アダルトオリエンテッドロック=大人のロック)でもあり、ファンクの要素も感じさせる洗練された“イマ”の空気もまとっています」。

何かを「始める」前に極上のリラックスを

(C)Morr Music 2016

(C)Morr Music 2016

MUSIC4 
Mikael Lind『Intentions and Variations』(2016年)

「自分なりの仕事のペースは掴んでいるけれど、この歳になると疲れがなかなか抜けないなんてこともしばしば…働き盛りの方たちは日々の疲れを十分に癒す時間なんてないくらい、ハードなスケジュールを駆け抜けているのではないでしょうか。そんなときは通勤時間だってなんだってひとりになれる時間はフルに有効活用して気持ちをすっきりとリフレッシュして、次の新しいタスクに備えてみましょう。極上のシルクのように優しいタッチのピアノと、北欧の人気バンド『シガーロス』を彷彿とさせるドリーミーなアンビエント・ドローンで描かれたサウンドスケープ(音風景)が美しい本作は、しっかり聴き込むっていうより“ただそこに鳴っている”って状態がちょうど良い。その音に身を委ねれば、いつしか夜空に煌めく星々がゆっくりと降り注ぐような壮大で途方もない音楽の旅路に誘ってくれます」
recommendation
タワーレコード渋谷店 
高野 直生さん

1F〜7FのCD・DVD売場をはじめ、B1F「CUTUPSTUDIO」(イベントスペース)、2F「TOWER RECORDS CAFE」(カフェ)、8F「SpaceHACHIKAI」(催事スペース)、屋上「SKYGARDEN」(カフェ&バー)を擁する世界最大級のCDショップ「タワーレコード渋谷店」のWORLD MUSIC担当。
http://towershibuya.jp/(外部サイト)

(作品詳細はこちらをチェック)
Phoenix『Wolfgang Amadeus Phoenix』(外部サイト)
蓮沼執太『メロディーズ』(外部サイト)
Bibio『A Mineral Love』(外部サイト)
Mikael Lind『Intentions and Variations』(外部サイト)

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