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ORICON NEWS
雨が好きになる「本・映画・音楽」
包み込むような声が徒然なる時間を楽しませてくれる
Norah Jones「ノラ・ジョーンズ（Come Away with Me）」（2002年）
ユニバーサルミュージック公式ページ
http://www.universal-music.co.jp/norah-jones/products/tocp-66001/
「休日、朝目が覚めたらAM9:00。少し寝坊をしてカーテンを開けて窓の外を見ると…雨。そんな風にして始まる一日に薦めたい、ノラ・ジョーンズのデビュー・アルバム。ボーっとした頭をすっきりさせるために、コーヒーを入れながら、“この声”を聴いてほしい。2002年の発売時に聞いた時の印象と変わらない包み込むような声で1曲目“ドント・ノー・ホワイ”がゆっくりと流れて、「あ、今日仕事休みか」なんてようやく気付く。ホッとしながらコーヒーをすすり、5曲目“カム・アウェイ・ウィズ・ミー”が始まる頃には外の雨の様子に気を回す。このスロウなメロディに浸って、昨日あったことを少しだけ思い出しながら11曲目“ワン・フライト・ダウン”まで聴き進む。ノラの優しい歌声とともに過ごす、こんな雨の日も良いものだな、と徒然な時間に感謝してしまう」
20世紀の弦楽四重奏曲と21世紀の雨音の共演
タワーレコード限定
ハーゲン弦楽四重奏団「ドビュッシー&ラヴェル, ヴェーベルン: 弦楽四重奏曲」（2015年）
「雨が全然やみそうにないので、予定していた昼からの外出を取りやめ午後は完全にフリーに。そんな、ぽっかりと空いた時間ができたときに聴いてほしいのが、ラヴェルの弦楽四重奏曲。雨の日はフランス音楽が合う。「ボレロ」で有名な作曲家モーリス・ラヴェルが生涯に1曲だけ作った弦楽四重奏曲が収録されたこのアルバムは、第一楽章が1音鳴るやいなや、そこから第四楽章の最後まで約30分間、初夏に草木が香るような空気感が漂う「別世界」の中へ連れていってくれる。繊細で色彩感に富んだハーモニーに満ち、たった4本の弦楽器なのに、驚くほど洗練されたサウンドは一体なんだろう…。部屋では20世紀の音、外では21世紀の雨の音。もし大作曲家がこの光景を見たらどう思うか、と、思わず考えてしまう」
雨の夕刻にはムーディーなジャズナンバーを
タワーレコード限定
Miles Davis「ROUND ABOUT MILES DAVIS」（2016年）
「雨の日は夕刻になると、あたりがブルーに包まれて見える。その中で街灯がともり、通り過ぎる車のランプが濡れた路面を照らす。やがてブルーは色濃くなり、夜の匂いが感じられ始め、窓を閉めて部屋の灯りをつける頃には、ジャズが聴きたくなるムーディーな時間。そんな時には、マイルス・デイヴィスの3枚組『ROUND ABOUT MILES DAVIS』を。マイルス・デイヴィスは今年5月26日で生誕90周年。このアルバムは、厳選されたベスト・トラック33曲を収録。常にジャズ・シーンの先端をゆき、ジャズの“カッコよさ”を追求したマイルス・デイヴィスの楽曲は今も色あせていない。渋いミュート・トランペットが光る“ラウンド・ミッドナイト”、モード・ジャズのクールさ全開の“ソー・ホワット”、泣けるバラード“マイ・ファニー・ヴァレンタイン”…マイルスのトランペットが鳴ると部屋の空気が一変する。その緊張感が味わいたくて、何度も、何度も聴きたくなる」
天使の歌声により、素直な自分を再発見
ワーナーミュージック
LIBERA「Eternal: The Best of Libera」（2008年）
「外に出ず、一人で過ごして終わることも多い雨の日。誰もいない一人の空間の中だからこそ聴ける音楽もある。降り続く雨を見ながら、清らかな少年たちの“天使の歌声”に耳を傾けると、人前ではなかなか見せない素直な自分を再発見できるはず。このリベラのベストに収録されている1曲目“あなたがいるから（You Were There）”の美声とメロディーに感極まって思わず泣いてしまうなら、美しい音楽を聴いて素直に感動できる素晴らしい人でしょう。ラウドなロックもいいけど、この子達の声を聴くとこんな心洗われる音楽がこの世にあるんだと実感する。気づいたら窓の外には鮮やかな虹が出てるかもしれない。そんな、雨だからこそ発見できることや、出会えることがいっぱいあるって、なんて幸せなんだろう」
タワーレコード
馬場 雅之さん
Twitter:@TOWER_Jazz
商品本部洋楽バイヤー。NO MUSIC, NO LIFE.のコーポレイト・ボイスでおなじみのCDショップ。カフェやライブスペースを擁する世界最大規模の渋谷店をはじめ、全国に店舗を展開。オンラインサイトを含め『The Best Place to Find Music＝音楽と出会う最良の場所』を提供する。
http://towershibuya.jp/
＜紹介作品の詳細はこちら＞
Norah Jones「ノラ・ジョーンズ（Come Away With Me）」
ハーゲン弦楽四重奏団「ドビュッシー&ラヴェル, ヴェーベルン: 弦楽四重奏曲」
Miles Davis「ROUND ABOUT MILES DAVIS」
LIBERA「Eternal: The Best of Libera」
information
TOWERminiダイバーシティ東京 プラザ店、くずはモール店、ららぽーと甲子園店を除くタワーレコード全店で6/26まで「JAZZ THE STARS！〜TOWER RECORDS presents 2016 Jazz Campaign」を開催中。おすすめのジャズアーティストや作品を紹介するほか、オリジナル企画・選曲のコンピレーション「Emotional Jazz Saxophone」などタワレコ限定作品も発売。
http://tower.jp/article/news/2016/04/20/n101