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ORICON NEWS
外に飛び出したくなる「本・映画・音楽」
デタラメで、ドタバタな非日常が退屈を吹き飛ばしてくれる
（C）KING RECORDS DVD発売中：1900円（税抜）
「ドナウ川のほとりに住みジプシー一家の3代にわたる家族が巻き起こす騒動を描くコメディ映画。1998年第55回ヴェネチア映画祭銀獅子賞の受賞作。野放しの豚やアヒル、猫など、動物がやたらと出てきて騒々しい映画です。ギャンブルで負けてみたり、入院中の祖父を見舞いに楽団を引き連れたかと思えば、祖父も踊りだして、さっさと退院してしまったり、石油を積んだ貨物列車を襲うがあえなく失敗したり…。さらにクライマックスの結婚式では、呆気なく死者が蘇り、新郎と新婦が別々の男女と結婚式を挙げたりと、デタラメなドタバタで陽気に遊び倒します。退屈な日常を吹き飛ばしたい方におすすめの映画です」
“危険”だけどどうしようもなく楽しい夜遊びに誘われる
（C）NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 1886円（税抜）
「60年代のアメリカの田舎町を舞台に、ハイスクールを卒業し、大学へと旅立つ若者たちの最後の一夜を描いた青春群像劇。車を盗まれたり、ギャング団にからまれ、警察をからかい、飲みすぎて吐いて、見ず知らずの男とケンカして、朝焼けの中をドラッグ・レースをしてみたり。そして最後には本当の愛を見つけます。夜遊びがどうしようもなく楽しく、かつ危険だったあの頃を思い出させてくれる作品です。監督は『STAR WARS』のジョージ・ルーカス。若きハリソン・フォードや、今や名匠となったロン・ハワード監督も俳優として出演しているのも見どころです。たまにはあの頃のように＂危険な夜遊び＂をしてみるのもいいでしょう」
異国のラグジュアリーなホテル暮らしに想いをはせる
（C）株式会社ＫＡＤＯＫＡＷＡ 3800円（税抜）
「5つ星ホテルをチェックする“ミステリー・ゲスト”と呼ばれる覆面調査員が主人公。人生の9割はホテル暮らしという、何とも羨ましいかぎりの彼女ですが、40歳になり、ふと結婚もしない自分に孤独を感じ、人生を見つめ直すというのが本作のストーリー。映画に出てくるホテルは、実在する5つ星の高級リゾートホテルばかり。その豪勢なホテルの造りから設備や料理、サービスまでを目にしてしまうと、今すぐ家を飛び出して、ラグジュアリーなホテル暮らしをしてみたくなります。それもこの映画の主人公は、ラストでアッと驚く人生の方向転換をいたします。思い切って異国の地で、あなたも人生の方向転換を考えてみるのも悪くないかもしれません」
カップルの前向きな姿が楽しい生き方を教えてくれる
（C）東宝 2500円（税抜）
「敗戦直後の東京を舞台に、貧しいカップルがお金は無いながらも、楽しそうにデートする姿を描く、黒澤明監督の第6作目の作品です。デート中に雨が降り出し、お金が足りなくなってコンサートに入れず、ぼったくりにあっても、幸せそうに生きていこうとするカップルの姿が美しい映画です。先月公開された『デッドプール』でも、観客に呼びかけることが話題になりましたが、60年以上も前に同じことを黒澤監督は試みています。さすがの一言です。あまりお金を使えなくても、不幸なことが起きても、幸福なデートができることを教えてくれる映画です」
代官山 蔦屋書店
シネマコンシェルジュ
上村敬さん
『代官山 蔦屋書店』は「次世代のTSUTAYA」をコンセプトに、本・映画・音楽を取り扱うだけでなく、文房具、トラベルカウンターなど、人生を楽しむためのコンテンツを豊富にそろえる。ライフスタイル提案型の店舗の草分け的存在として、新たな読書体験を創造。周辺には『代官山 蔦屋書店』を中核としていくつもの小さな専門店が集結する。「コンシェルジュ」は、豊富な知識を持ち、顧客ひとりひとりに対応できるプロのスタッフ。上村氏は特にカメラワークが面白い映画に精通している。
http://real.tsite.jp/daikanyama/
＜推薦作品の詳細はこちら＞
『黒猫・白猫』
『アメリカン・グラフィティ』
『はじまりは5つ星ホテルから』
『素晴らしき日曜日』