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(更新: ORICON NEWS

山田孝之「失敗は考えるチャンス。悩む時間がもったいない」

エンターテイナーとして、面白いことは常に探す

「たまに柄崎や高田と一緒に食べることもありましたけど、基本的に社長は一人でいるときにオムライスを食べるんです。カウカウファイナンスでみんなと一緒に食べるときはカツ丼やそば、焼き肉を食べたりして一人のときとメニューを変えて差別化してるんですよね。社長はよく“食うためだ”と言いますけど、生きるためということなんでしょうね。欲の象徴なのか、食べるシーンは回を重ねるごとにどんどん増えていきました」
「綾野剛くんが演じる戊亥と丑嶋は駄菓子屋で駄菓子を食べるシーンが多いんですけど、基本1日で全話の駄菓子屋でのシーンを撮影するんです。朝から食べたくもないタイミングで食べたくもないお菓子を食べなきゃいけない。それで気づいたんですよ…観ていると“蕎麦美味しそうだな”とか、“カツ丼美味しそうだな”と思うかもしれないですけど、あれは食べたい時に食べたい物を食べるから美味しいのだと。“めっちゃ腹減ったな〜でも次のシーンは食べるシーンだから弁当食っちゃいけねぇんだった”って、みんなが側で食事していても食べるのを我慢して待ったりしてるんですから!(笑)」

食べるシーンの苦労を明かしたように、意外と食への想いが強い一面もあるようだ。山田の著書『実録山田』(ワニブックス)でも、折に触れて食べ物の話題が挿入されている。うどん、お好み焼き、焼き鳥、みかん、そしておにぎりならぬ“握り飯”など。そこで、山田にとってのパワーチャージ飯を聞いてみた。

「好きなのは寿司なんですけど、食べ過ぎるとすぐに太っちゃう。それに寿司を食べるときは日本酒も飲んでしまうので、“あ〜もうこれで今死んでも大丈夫かな〜”なんて気持ちになっちゃうの(笑)。今のエネルギーは肉ですね。ちなみに昨日はステーキ、おとといは焼き肉でした。今はお米を食べないようにしていて、昼も夜もステーキとか全然平気ですよ」

食は分かりやすく、多くの興味を引くネタなのかもしれない。著書は3年以上かけて『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の撮影中も時間を見つけてはコツコツと書いてきたという。執筆中は常にネタ探しをしていたそうだ。

「撮影帰りに一人で居酒屋に入ったら、深夜に母子が入ってきたから“これは!”と思って聞き耳立ててたんです。すると子供達が、握り飯が食いたい!と。当然、“イマドキの子が、握り飯?”ってなるじゃないですか。それでその場でメモっていくわけです(笑)。

例えば、芸人さんは話すネタが沢山必要ですよね。それって常にアンテナを張っていなければ見つけられないと思うんです。ちょっとした“自分自身にひっかかったこと”をどういう風にしたら他人に面白く伝えられるかを考えてます。そうやってモノゴトを見るようにすればきっと面白い発見がありますよ」

街を歩く時も独自の着眼点で物や人を観察しているからこそ、限りなくリアルに近い面白い演技ができるのではないだろうか。役者としてだけではなく、常に面白いものを世の中に発信してきた彼にとって日常の風景や人こそがアイデアの源なのだ。そんな山田孝之流の“人生を楽しむコツ”を問うと、意外にも「生きるのがめんどくさい」と思っていた時期があったという。

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