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ORICON NEWS
my job , my heart 「心で切るシャッター」
P1.フォトグラファーの仕事〜写真を仕事にするまで
P2.刺激的な仕事の思い出〜写真の仕事で大切なこと
P3.心のシャッターとは〜仕事人に5つの質問
フォトグラファー
RYUGO SAITO
新潟県出身・37歳。大学在学中にフリーフォトグラファーとして活動を始め、フォトスタジオ勤務を経て27歳で渡米。帰国後はフリーフォトグラファーとして独立し、現在ポートレートを中心に雑誌、広告、ライブ、ドキュメンタリー、動画撮影など多方面で活動中。
GUETHE(幻冬舎)、anan(マガジンハウス)、RollingStone日本版等、雑誌の撮影経験も豊富。コスメ・「SK-ll」のCMムービーにフォトグラファーとして出演(有村架純と共演)、東方神起の写真集、滝川クリステルや山下達郎のアーティスト写真等も撮影。
HP:http://ryugosaito.com/
同じ日はない、刺激的な仕事
「フォトグラファーの仕事は一日として同じ日はない。毎日違う事をしている。だから飽きなくて面白い」という。忙しい日は1日に数件の撮影が入る。
企画の打診・打ち合わせ
撮影の前段階に、撮影のコンセプトや表現したいことをクライアントとすり合わせる。大きなプロジェクトほど入念に行い、時には数回の打ち合わせが必要なこともある。
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事前準備
仕上がりに必要な 機材や撮影アシスタントの手配をしておく。撮影当日の環境を確認し、可能な時はロケハン(ロケーションハンティング=下見)をすることも。
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撮影本番
作りたいビジュアルに応じて、ライトなど撮影セットを組み、本番に臨む。
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撮影後の仕上げ・調整
フォトグラファーは撮影後にも仕事がある。デジタルカメラの場合は、撮影写真をデータ上で品質チェックをし、色味などの調整、時には部分的な修正(レタッチ)作業、データの加工も行う。
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納品
一昔前はプリントした写真を入稿していたが、今はデータ入稿が主流。クライアントが指定した形式で写真プリントまたはデータを渡して完了。
音楽がきっかけで写真の世界に
大学では暗室がある写真部に入り、音楽スタジオ代もなかったのでドラムセットのある軽音サークルにも入った。写真を仕事にしようなど思ってもいなく写真展に飾るためにただただ好きな写真を撮っていました。
軽音サークルの先輩から誘われてハードロック、メタル系をやることになったんですが、全然自分の好むジャンルじゃなかったので『僕、写真撮れるんで、先輩のライブ写真を撮りますよ』ってことにして逃げてたんです(笑)。でもそれが、誰かのために写真を撮りだす直接のきっかけですね。」
そのライブ写真がサークル内でも評判になり、ライブハウスでバンドの写真を撮るようになった。
日比谷の日比谷野外音楽堂で開催された『喫茶ロック』という、ムッシュかまやつらが出演したプロジェクト。ライブ音源がCDになるという試みで、ジャケット・ブックレットをRYUGO氏の写真でやることに決まった。
写真は思い出の記憶装置
「高校進学でバラバラになる4人の仲間と、海に行って記念写真を撮ったんです。母から借りたインスタントカメラで、日本海の夕日をバックに。肉眼では人も夕日も日本海も奇麗に見えていたんですが、現像したら、見事に人物がシルエットになっていて、それが面白いなぁって思って。その写真自体も素敵だったんですが、肉眼とは違った絵になるのも面白いし、人物が見えなくてもそのシルエットだけでその時の思い出が蘇る。そこにとても惹かれました」
そんな素敵な一瞬を追い求めて、フォトグラファーになろうと大学生の時に決めた。
「カメラとか技術を超えた写真のものすごさを感じて鳥肌が立ったのを覚えています」