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(更新: ORICON NEWS

堤真一「モチベーションより平常心を保つことが難しい」

“平常心”を保つのは難しいこと

当時の苦い経験をサラッと笑顔で話してしまうところも彼の魅力のひとつだろう。長いキャリアの中でコミカルな役からシリアスな役まで幅広く演じているが、今後やってみたい役というのはあまりないと言う。
「歳を重ねていくと数をこなせる体力も無くなってくるので、舞台に関しては今後の方向性を考えながらやっていこうと思っています。作品を選んでいきつつ自分のやりたいものも見つけていかないといけないなと思ってますけど、基本的には演じたい役柄というのはあまりないんです」
ではどんな風にモチベーションを保っているのだろうか。
「役者という仕事は作品に入るたびに環境が変わるので、毎回恐ろしい緊張感があるんです。初めてお会いする役者や監督、スタッフが大勢いる中でいきなり家族や恋人役を演じるという変わった世界なので。モチベーションを保つというよりは平常心を保つ方が難しいです。そういった緊張感の中でやっていれば自然とモチベーションはあがります。ただ、緊張感が続くとしんどい時もあるので、そんな時は先ほど言ったようにお寺や神社に行くようにしています。余計なものを削ぎ落としてくれるのでリフレッシュできるんですよね」

読者へメッセージ「与えられたことを一生懸命やるしかなかった」

最後に“人生を楽しむコツ”を聞くと「僕が教えて欲しいぐらいです(笑)」と答えた堤だったが、仕事をしていくうえで大切にしていることを教えてくれた。
「僕は役者という仕事をやりたかったわけではなく、“いつの間にか(役者に)なっていた”のでわからないことだらけだったんです。役者という仕事を学んでいるうちに気がついたら長い時間が経ってしまっていたというか。若い頃は映像だけじゃなく舞台できっちりとお芝居がしたいと思っていましたし、舞台でしか学べないと思っていました。それに人気者になるために役者をやっているわけではなかったですから。とにかく与えられたことを一生懸命やるしかなかった。役者は脚本に書いてある台詞を話すのが仕事なので、自分の言いたいことを言っているわけではないですし、与えられた役柄を監督の期待に応えられるように頑張って演じるだけなのでほかのお仕事と同じなんですよね。与えられた仕事を自分なりにどう頑張るかだと思います。そんな中で何が先行するかだと思うんですけど、自分にとってお金を稼ぐことが大事ならそういう仕事の仕方があるでしょうし、どんな仕事でも自分なりに努力をしていくことが大切だと思います」

(取材・文 / 奥村百恵)
(撮影 / Kay N)
(編集 / 田中鈴菜)
Information
『本能寺ホテル』
公開中
日本の歴史上、今もなお多くの謎に包まれた大事件「本能寺の変」。天下統一を目前にした織田信長はなぜ、明智光秀に謀反を起こされたのか…。そして事前にその運命を信長に伝えようとした現代人がいたとしたら。最大級ミステリーである「本能寺の変」の謎が、400年の時を超えて今明かされる歴史エンターテインメント。

監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正、嶋政宏、近藤正臣、風間杜夫 ほか
公式サイト:http://honnoji-hotel.com/(外部サイト)
(c)2017 フジテレビジョン 東宝 ホリプロ

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