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ORICON NEWS
今更聞けない日本酒の基本&熱燗のススメ
ゴツい酒はお燗がうまい
<解説:燗酒について>
燗酒とは日本酒を温めて飲む飲み方のこと。日本酒は温度を変えると香りと味わいが変化する。温めると香りが開き、味わいもまろやかになる。アミノ酸が関係しており、燗酒に適しているのはいわゆる芳醇旨口のタイプと言われている。
同じ銘柄でも温度を変えると新たな味を楽しめます。『この飲み方飽きたな』と思ったら温度を変えてみる。同じ酒でも別のおいしさを感じられます。そういうレベルでOKです」
<長谷川社長流:お燗に適した酒>
・飲んでみて“濃い”と感じるお酒
・純米系で、「生もと造り」「山廃仕込み」のお酒
「アルコール強いと思ったら水で割って飲んでいいですし、僕も濃い酒には氷を入れます。楽に飲める、おいしく飲めるのが一番」
燗酒におすすめの銘柄
簡単お燗アイデア 平らな片口で電子レンジ
「燗酒にチャレンジしたいなら、平らな片口にラップしてレンジで温めるのが一番簡単。電子レンジで温めてもいいんですが、とっくりでやると首が狭まっているので酒の対流が難しく、温めムラが出てしまいます。それを回避するためにもまんべんなく温まる平らな片口がいいんです。片口がなければどんぶりでもいいですよ。ツウの方からの「ぬる燗が基本」とか、「温度を上げすぎると酒質が壊れる」とかいろいろな意見がありますが、酒の飲み方は好みですから。僕なんかは熱々も大好きですし、電子レンジで温めます。湯煎なんてしなくてもいい。ムードの問題ですかね(笑)」
決まりごととか、難しいイメージはあるが、なんでもありだと思っていい。長谷川社長は、難しいことは考えずにまず飲んで、「気に入ったら、こだわる人はこだわればいい」と笑う。本特集は日本酒のほんの入り口の一つ。後編はよりおいしく日本酒を飲むための、おつまみレシピを紹介。いい酒といいツマミで晩酌を楽しんでほしい。
(取材・文 / 加藤由盛)
<よりおいしく飲むために>
後編:プロが教える日本酒簡単おつまみレシピ
http://mens.oricon.co.jp/feature/130/
『SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)』
「まだ世に広く知られていない銘柄が上位に入ると、やっぱり注目を浴びて、その酒は飛ぶように売れます。最近だと福島の「寫楽」は典型的な例ですね。3年前に純米と純米吟醸の部門で1位を取ってからはすっかり“幻の酒”になりました。昔から知っている酒蔵さんでしたが、10年前と比べて流通量は約10倍になっているようです。すごいですよ。他の酒蔵さんも「寫楽みたいになりたい」って頑張っています。このコンペティションで1位になったら、すぐに蔵のタンクは空になります。それくらいの権威的なコンペティションに育っています」
純米酒部門1位「あたごのまつ 特別純米」(宮城:新澤醸造店)
純米吟醸部門1位「勝山 純米吟醸 献」(宮城:仙台伊澤家勝山酒造)
純米大吟醸部門1位 「愛友 純米大吟醸」(茨城:愛友酒造)
吟醸部門1位 「但馬 大吟醸」(兵庫:此の友酒造)
Super Premium 部門 「来服 超精米 純米大吟醸」(茨城:来副酒造株式会社)
公式サイト
http://sakecompetition.com/(外部サイト)