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(更新: ORICON NEWS

SPECIAL OTHERS 「音楽が好き、ただそれだけを貫き続けた10年間」

読者へメッセージ「つらさを乗り越えるよりも、楽しいことを突き詰める」

インストという歌詞が無い音楽で表現をしているスペアザ。リスナーに届けたいメッセージとはどんなものか。スペアザ流の人生の楽しみ方とは。

芹澤”REMI”優真 ミュージシャンとしては、“自由にしてもらうこと”が唯一のメッセージですね。
宮原”TOYIN”良太 景色みたいな存在でありたいと思っています。富士山って、ドーンってあるだけだけれど、きれいだなって思う人と、やる気が出る人と、色々なメッセージを人それぞれ感じますよね。そういう抽象的なメッセージを伝えていきたいです。プラスαの意味を乗っけられるのはリスナー自身で、それを引き出す存在でありたいです。己の中に本当は答えがあるってことですね。

芹澤”REMI”優真 ぼくらの音楽は、今自分がどんな地点にいるのかなって確認ができるものかもしれませんね。聴いて悲しい気持ちになるなら、きっと悲しいんです。元気になったらきっとハッピーなんです。

――楽観的というキーワードもありましたが、これまで、つらかったことはどんなことでしょうか。どうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか?

宮原”TOYIN”良太 つらいことなんて何もないですね。なんで世間の人はこんなにつらいことを抱え込むんだろう?と思っています。つらいことを乗り越えるってのは日本人的価値観で、「耐えることが美徳」っていう考えがありますよね。でも、海外は全然そんなことないですよ。「HEY!楽しいことやろうぜ〜」みたいな。「日本人はどうしてそんなに暗いんだい?」って言われたことも。日本だと「音楽なんてチャラチャラしやがって」っていう風潮が多少なりともあると思います。でも海外では、ミュージシャンは尊敬されるような存在なんですよね。そういう点でも、日本人はガス抜きの仕方を知らないんじゃないですかね。

芹澤”REMI”優真 つらいことセンセーショナルなことが日本では話題にあがりやすいですよね。楽しいことが話題に上りづらいというか…。ニュースでもネガティブな報道が多いですよね。もっとエンターテイメントを楽しんでいく方向になってほしい。つらいことがあったら逃げ出しちゃっていいと思うんですよね。それでまたやり直せばいいんだし。

宮原”TOYIN”良太 エンターテイメントを楽しむ力を海外に並ぶくらいに持ってくれれば最高に楽しい人生が送れると思います。

――自由すぎる4人ですが、みなさんにとって「最高にかっこいい」音楽って何でしょうか?
宮原”TOYIN”良太 色々なタイプのバンドがありますが、それぞれの個性が抜群に生きているバンドが大前提ですね。例えば、人に笑われるようなことでもクソ真面目にやっている人たちはカッコいいと思いますね。そういう人を見ていると感動してきますよね。

芹澤”REMI”優真 アメリカのヒットチャートを見てみると、ビヨンセって、ものすごいエッジの効いた音楽をやっているんですけれど、それが受け入れられていて。すごく売れている。日本にもそういうカッコいいアーティストが評価されるようになってほしい。

宮原”TOYIN”良太 俺らが突然ビヨンセをガチで推すって面白いな(笑)
芹澤”REMI”優真 メチャメチャかっこいいんですよ! 極めて音楽的でエッジが効いたものはやっぱりかっこいいんですね。

宮原”TOYIN”良太 一周して俺らもビヨンセ知ってるけどさ、ここだけ聞くと俺らギャルと変わらないよね(笑)。

又吉”SEGUN”優也 自分たちがやりたいことをしっかり出していける、それがリスナーからも見えている存在はカッコいいと思いますね。「なんかこれ無理してね?」って感じることがあると、ひずみが生まれる。無理して無理して…って続いていくと、積もり積もってきっと解散とかそういう話になっちゃうじゃないかな。無理をしないで、やりたいことをカッコよくやっていける音楽かな。
柳下”DAYO”武史 10代20代に聴いた音楽って、人生の中で大きなウエイトを占めると思います。でもいったん20代後半くらいで好きだったアーティストの音楽を聞かなくなる人多いと思うんですよね。で、ふと今何しているんだろうって再び触れた時、昔聴いていた音楽が変わらず同じことを貫いていると、感動するんですよ。例えば、上京してずっと行っていなかった馴染みの定食屋に、久しぶりに訪れた時。「うわ〜。まだあの親父あの定食作ってるよ〜!」みたいな、そういう感動。普遍的なもの、変わらない良さ。変わり続けるかっこよさもありますけれど、変わらないかっこよさも絶対あると思います。

芹澤”REMI”優真 その両方を兼ね備えているのがビヨンセね。
宮原”TOYIN”良太 ビヨンセガチ推しだな(笑)
――最後に。地元といえばみなさん地元の横浜が活動のベースですよね。大人の男にすすめるスポットを教えてください。

芹澤”REMI”優真 大人の男…女性を連れて行ったらカッコいいところがありますよ! 横浜の中区にある老舗のすき焼き屋さん「荒井屋 万國橋店」。100年以上の歴史のある老舗で、30代の男性は女性を連れて行ったらきっとカッコいいですよ。…さっき話に出た老舗のすき焼きやはここの話です(笑)

(取材・文 / 加藤由盛)
(写真 / RYUGO SAITO)
Information
『SPECIAL OTHERS II』3月1日リリース

01. ザッチュノーザ / SPECIAL OTHERS & 斉藤和義
02. 始まりはQ(9)CUE / SPECIAL OTHERS & RIP SLYME
03. マイルストーン / SPECIAL OTHERS & 山田将司 (from THE BACK HORN), 菅原卓郎 (from 9mm Parabellum Bullet)
04. loop / SPECIAL OTHERS & GEN (from 04 Limited Sazabys)
05. かませ犬 / SPECIAL OTHERS & 浜野謙太 (from 在日ファンク)

又吉”SEGUN”優也 コメント
初回盤限定で「SPECIAL OTHERS」初のベスト盤がつきます。リテイクが2曲、そして古い作品を全曲リマスタリングしてますので、昔から聞いている人はきっと聞きごたえがあると思います。聴き比べてもらう楽しみがあります。


<初回限定盤のみ付属>
《SPECIAL OTHERS BEST》

【Disc1】
01. BEN [Retake]
02. Uncle John [Retake]
03. IDOL
04. AIMS
05. Good morning
06. Surdo
07. STAR
08. Laurentech
09. Hankachi


【Disc2】
01. PB
02. Stay
03. Wait for The Sun
04. beautiful world
05. ROOT
06. ORION
07. neon
08. Good Luck
09. I’LL BE BACK
10. LIGHT

公式WEBアプリ
「SPECIAL OTHERS App」
http://www.specialothers.com/mobile.php

スペアザの側面が見えるWEBアプリも展開中。メンバーによるコラムや、動画など、ここでしか見られないコンテンツが盛りだくさん。ワンマンライブのチケット優先予約も。

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