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(更新: ORICON NEWS

初めてのオーダーメイド 前編〜自分らしいスーツとは〜

「大人の男の身だしなみ特集」にて、ファッションディレクター干場義雅氏は「大人は1着オーダーメイドを用意したい」と語っていた。では、実際にオーダーメイドとはどんなものか。急成長中のカスタムオーダーメイドブランド「ラファブリック」を展開するライフスタイルデザイン森雄一郎社長に、スーツ選びのポイントやオーダーメイドスーツの利点をお聞きした。後半は実際にどんな風にオーダーメイドスーツを注文していくのか、OLIVER編集長の体験取材の様子をお送りする。
ラファブリック
https://lafabric.jp/

2014年、2月にブランド立ち上げ、2016年から対前年度300%成長を記録している業界初のクラウド連携型カスタムオーダーメイドサービス。店舗で採寸した個人の詳細なサイズデータをクラウドに保存し、2着目以降はスマホで型や記事を組み合わせるだけで注文が可能。素材、型、細かなオプションやユーザーの“お好み”の調整が可能で、商品パターンは100以上、カスタムオーダーパターンは15億通り以上を組み合わせることができる。現代人のライフスタイルや志向に寄り添ったモノづくりをテーマに温度調節素材、超撥水素材などを展開する「THE TECH」シリーズなど、従来のスーツブランドになかったコンセプトのシリーズを展開している。

ファッション業界で右肩上がりの「オーダーメイド」市場

ラ ファブリックを展開するライフスタイルデザイン社長・森雄一郎氏

ラ ファブリックを展開するライフスタイルデザイン社長・森雄一郎氏

2015年度のスーツ市場(小売りベース)は2100億円、2年前に比べ3%減る一方、オーダースーツは437億円と同4%増加(矢野経済研究所調べ)。オーダースーツ市場は3年連続拡大中とのことだ。まずはラファブリックが好調の背景をお聞きした。

「採寸したら2回目以降はすぐ買えるという手軽さと、他社では買えないコンセプトのオリジナル商品を狙って来店してくださっています。2016年から、期間限定のポップアップストアを都内中心で14回実施いたしました。渋谷、新宿、日本橋、銀座、といったビジネスマンの方々が行きやすい場所に出店しています。常設店とは違って、コンセプチュアルな展示をしています。例えば銀座の店ですと、リラックスして商品を選んでもらえるよう、自分の部屋に帰ってきたというようなシーンを再現し、ライフスタイルに溶け込む店づくりをしています」

「弊社のお客さまはステップアップ中のビジネスマン、30代前半の男性が圧倒的に多いです。今は全国展開の紳士服店では2〜3万で上下スーツを買える時代ですが、それに比べたら少し高い、お1人3万台後半くらいの客単価です。マネジメント職になり、部下を持って、ステップアップ中の方にちょうどいいと思います。仕事着にもこだわりたい、でも毎回10万円をスーツにかけることはできない、そういった方に“オーダースーツの入り口”の存在になりたいですね」


なぜオーダースーツの売り上げが上がっているのだろうか?


「1つは、単純にオーダーメイドのお店が増えていること。日本のアパレルでは、ITの活用が世界で一番進んでいるんです。工場での自動裁断機とか、オペレーションの効率がすごく上がっている。コストを抑えて買いやすい価格帯に抑えることができるようになってきたんですね。そもそも、昔はオーダーメイドはなかなか手が届かないものでしたが、安価で販売するテーラーさんが増えたんです」

「もう1つは、“自分らしさ”。現代でスーツはサラリーマンの“不自由の象徴”として扱われることも多いですよね(笑)。ですが、高度経済成長の頃スーツは、オフィスワーカーの象徴、できる男の象徴としてむしろ“着たいもの”だったんです。それが当たり前になって、若者にとって不自由の象徴になってしまった。当たり前になりすぎたことで、今は“自分らしさ”が注目をされる時代になったんです経済産業省の調査データでも、ライフスタイルに寄った暮らしをしたいという人は過去10年間で圧倒的に増えてきています。

週末に着る服はみんなこだわりますよね。でも、僕も仕事で着たい服って実はあんまりなかったんです。実際には、ビジネスマンにとってスーツは週5日着るものですが、もっと自由に、自分らしくクリエイティブな着方ができるもののはず、そうなってほしいと思います」

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