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(更新: ORICON NEWS

INORAN「テキーラは、喜びを共有する友のようなもの。笑顔を創る男になれ」

人との時間を楽しむ、“人をつなぐ酒”

「テキーラの魅力のひとつは、ウンチクめいていないこと。他のお酒、例えばワインもモルトも日本酒も素晴らしいお酒ですけれど、多様性があって、どこかウンチクめいてところがありますね。そこを語らないテキーラ文化ってあるんです。「本物を討論するよりも、飲もう」というスタンス。テキーラを愛している皆がそう。そこは人間と一緒じゃないですか。ものすごいキャリアがあるとか、有名だからといって人間性が素晴らしいとは限らないですよね。関わる人も含めて、すごくフランクな酒なんです。

こういう場所(テキーラフェスタ)にいることによって、作る方やバーテンダー、いろいろな方と知り合えます。ライブで全国を回る際、知り合った人みんなが全国にあるテキーラバーを紹介してくれて。それが適当な繋がりではなくて、みんなが同じ方向を向いていて、ちゃんとしたネットワークができているんですよね。僕は酒豪でもないし、他の方よりも特別に酒が好きというわけではない。当然これまでは他の酒も嗜んでいましたが、それまでの人生になかったものをテキーラによって得ることができたんです」

「テキーラは一般的には“強いお酒”ですが、僕はそこまで酒に強くない。おいしいものを適量飲んでいくというスタイルです。昔は本当にみんな飲よく飲んで、酒で失敗することもありましたけれど、最近はそこまで酔うような飲み方はしないかな。でも、そのラインを行き来するってのが人間らしくていいんじゃないですか? お酒の魅力は、飲むって行為そのものじゃなくて、人と共有した時間の過ごし方ですよね。お酒としてというよりは、テキーラという存在が好き。「フェンダーのギターが好き」、「洋服の好きなブランドの好きなデザイナーの方が作る服が好き」というイメージですね」

酒は人と過ごす時間を良くしてくるもの、その中でも特にテキーラは人とのつながりを広げてくれたり、ハッピーなバイブスを感じられるもの。ライフスタイルの充実に欠かせないツールとして楽しんでいるようだ。

INORANが大切にしているのは、その瞬間のバイブスであり、人生を豊かにしてくれるフィーリングやエネルギーを感じられるものだ。その考えは、酒だけでなく、すべてにおいて大切にしていることでもあった。

「今はなかなかできていないんですが、酒のほかには旅行が好きですね。東京いると、スピードや「風」を感じないんです。熱い・寒いやビル風、木枯らしは感じますが、でも自然に触れる風は感じない。自然を求めて旅をしますが、それは時間の流れ方や景色、空気…“東京の生活とのコントラスト”によってパワーをもらえる。その感覚を大切にしています。

面白いのが、旅先の場所ひとつでも自分に合う合わないってあるんですよ。その場所に似合う音楽があったり、逆に「どんな場所にも似合う音楽は素晴らしいな」なんて思ったりもします。曲を作るため、音楽人であるためだけでなく、すべてに言えることですが、“その場所に自分を置く”ということが感じるために大切なんです。感じることを素直に受け止める。人間なかなかそうはいかないからこそ、まっすぐ心のままに生きていることがすごく大事」

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