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松岡充「男は、もっと少年に戻っていい」

CULTURE

OLIVER読者へメッセージ「男性は、もっと少年に戻っていい」

「誰しも俺って何をやりたいんだろう?って考える瞬間はあると思うんですが、30代はようやく自分の位置感がわかってきて、やりやすくなってくると思うんです。さらに40代には実績が兼ね備わってくるので、自分の好きな時間も、好きなものも選べるようになってくる。だからこそ、もっと少年に戻っていいのになって僕は思います。

ここ最近一人旅がしたいですね。世の男性たちは、特に父親は「家族や誰かのために旅行を企画して連れて行くこと」が役目だったりするんだと思います。もちろん家族と一緒に行ける喜びもあると思いますが、「自分のために一人で道を歩いていく時間」があってもいいんじゃないかな。海外旅行じゃなくてもいい。東京の道を歩いて違った道を通って違った角度で見上げてみるとか。自分の可能性って、人間としての可能性、楽しみを探せる可能性を広げること。40代こそそれができる年代と思っています。50代になると体力が低下したり(笑)して、また変わりますよね。環境的な問題で、今まで興味があったけれど自分には無理だと諦めていたことに、ぜひトライしてください。そうすると、世の中に元気な男たちがもっと増えるんじゃないですかね」

「僕は、仕事に支障をきたすくらい本当に多趣味でして(笑)。今年は絶対に普段自分がやらないことをやってみようと思っています。今、挑戦してみたいことは「富士山に登る」です。「飛行機から見てるから登らなくていいじゃん」って、今までの自分では絶対にやらなかったことですから」

挑戦できること自体が、折れそうになる自分を支える源

新しいことに挑戦する、日々のエネルギーはどこから得ているのか。松岡充流の人生の楽しみ方とは。

「少し難しいんですが、僕にとってのエネルギーの源は、“諦めない”ことです。チャレンジできる状況にあることこそがパワーになるんです。諦めることは簡単にできる。絶対に無理だろうってことは自分でもわかることがある。「この時間、この経験値、この気力…無理でしょ」って思う時、引き返して準備を整えるってなりがち。でも、僕はそこで惨敗するって分かっていても無理をする。諦めずにやっても、予想通り惨敗って結果が出る。これを継続することが、結果的に自分が行きたかったところに「近く、早く、確実に」行けるってことが20数年経験したことの中でわかったことなんです。

でも、やっても届かないし無駄だってことをずっと続けているのは馬鹿らしいから、こっから届かないんだったら転がしてみようかとか、壁にぶつけてみようとか、なんか方法あるでしょ!?って、ギリギリまでトライし続ける。その“チャレンジできるっていうこと”が、折れそうになる自分を支える源なんです。もう無理だろうって、でも、発想を変えて、『こっちの方法で行けたらすごくね?』って思ったら楽しく頑張れるんですよね」

最後にもう一つ、ミュージシャンとしての大切にしていることを語ってくれた。

「SOPHIAとしてデビューしてから23年。歳を重ねて、今、この同じ世界でフィールドが違ったとしても、同じ世代で、同じ時代に生まれて、同じものを食べて、同じものを見て、同じ流行を体感して育った人たちがそれぞれ働いています。そんな頑張ってる同志に響く歌を創りたいし、歌っていきたいって思っています」

(取材・文 / 加藤由盛)
(写真 / Taku Katayama)
(ヘアメイク 戸倉陽子)
Information
『TOKYOデシベル』 
5月20日公開

原作・脚本・監督・編集:辻仁成
出演:松岡充、安倍なつみ、安達祐実ほか/友情出演:SUGIZO、山中秀樹、坂上忍 
音楽:SUGIZO
(C)「TOKYODECIBELS」製作委員会

松岡充 スペシャルインタビュー「男は、もっと少年に戻っていい」

【松岡充インタビュー動画】40代の「哲学」を語る

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