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(更新: ORICON NEWS

上川隆也「1人では何もできないからこそ、自分の役割を突き詰める」

客観性を重視。自分なりの仕事の向き合い方を追求する。

演じた役のキャラクターに感化される役者も多いと聞くが、上川は“同じ役を長く演じてきたからといって、それが自分自身に影響を及ぼすことはありません”とハッキリと述べた。その言葉は役者として生きる上でのブレない精神の現れだ。

「糸村に限らず、演じるキャラクターに僕自身の実感や、ものさしのような尺度を持ち込むことはありません。もちろん糸村の奔放さや時に見せる人並みはずれた集中力に感心することはありますが、だからといってそれが僕に影響することはないし、役柄と僕の共通点なども全く考慮しません。そもそもどんな役も自分とは違う人物と捉えて演じています。舞台でもドラマでも、現場が終わった瞬間に僕は僕自身に戻っているので引きずることもないんです」

刑事ドラマの魅力はタブーとカタルシス

『遺留捜査』だけでなく『太陽にほえろ』『あぶない刑事』『はぐれ刑事純情派』や『相棒』、『警視庁捜査一課9係』…など“刑事ドラマ”はシリーズ化されて長年続く人気のジャンルである。何故こんなにも多くの視聴者に愛されるのだろうか? 俳優である上川から見た“刑事ドラマの魅力”とは。

「あくまでも私見ですが、タブーとカタルシスがわかりやすく描かれているのが“刑事ドラマ”なのではないでしょうか。踏み込んではいけない部分に行ってしまった犯人の意識や行動、そういった“規範から外れてしまうこと”や“決してやってはいけないこと”に対する好奇心は誰にでもある。人は“やってはいけないこと”を見たり聞きたくなる生き物ですから(笑)。その“タブー”が犯罪ドラマのひとつの魅力なのかもしれません。

また一方で、刑事達が犯人を逮捕する瞬間など、視聴者の正義を代弁することで感じられるカタルシスも描かれる。その両極端な体験を一度に受け取ることができるのが“刑事ドラマ”の魅力ではないかと。だから人気があるのではないでしょうか。更に一話ごとに事件が解決していくことが多いので、たまに見逃してしまっても次の話を楽しめる気楽さもあるでしょう。そういったさまざまな要素が組合わさって、多くの方に長く愛されるジャンルになっているのだと思います」

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