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(更新: ORICON NEWS

上川隆也「1人では何もできないからこそ、自分の役割を突き詰める」

演じていない時でも、“役の人生”は続いている

先のように語った「タブー」と「カタルシス」を感じさせてくれる“刑事ドラマ”を、上川は役者としてどのように楽しんで演じているのか。

「例えば世界一周をしている乗り降り自由なクルーズ船に乗っていたとして、僕がイギリスで一度船を降りても船は止まる事なく進んでいきます。なので、次に僕が乗船する時、その船はインドにいたりする。今回はそんな感覚で新シリーズと再会した気分でいます。少し間が空けて再び糸村を演じる訳ですが、久々に会った糸村に対して“ここにいたのか”という感覚になったといいますか。一緒に『遺留捜査』という船に乗っていた糸村は、イギリスからインドへの渡航期間中にもきっといろいろなことを体験しているはず。今回京都に異動になった経緯などもその一部でしょう。それらを彼の言動から想像し演じるのは楽しいですし、視聴者の方々にも自由に想像して楽しんで頂けたらと思います。『遺留捜査』をご覧くださる皆さんをはじめ、この作品に関わる全員の乗った船が今回の目的地に辿り着くことが現在の目標かもしれません。最終話まで無事に航海を続けられたらと思っています」

読者へメッセージ 「苦労は笑い話に昇華する」

一言一言ゆっくりと丁寧に、作品への愛情と視聴者への大きな感謝の言葉を紡いでいく上川。過去の大変だった仕事の思い出を問うと、“そういった苦労は振り返れば笑い話にしかならない”と笑った。上川隆也流の人生の楽しみ方とは。

「端から見て“大変”と言われるような厳しい環境での撮影だったとしても、出来上がった作品をお客様が楽しんでくださったならそこで昇華されてしまうものです。それにどんな撮影でも始まってしまえば必ず終わりはきますから(笑)。

役を頂いてから台詞の言いまわしや佇まいを考えることも、キャラクターのビジュアルを衣装さんやメイクさんと相談することも、もちろん演じている瞬間も、僕にとってはその作業のひとつひとつが心から“楽しい” ことなんです。ただ“演じるのが好き”という思いで始めた役者という仕事ですが、幸いにしてモチベーションを保ち続けたままここまで続けてこられたように思います。それは僕の“楽しい”という気持ちを支えてくださった人達がいるからこそ。役者という仕事は一人では何もできません。監督やスタッフさん、視聴者の皆さんがいてはじめて成り立ちます。僕には役者しかできないと思っています。だからこそ、これからも周りに感謝しつつ、自分にできることを精一杯やり続けたいと思います」



(取材・文 / 奥村百恵)
(写真 / RYUGO SAITO)
Information
『遺留捜査』
毎週木曜  よる8:00〜(テレビ朝日系)
7月13日(木)スタート、初回2時間スペシャル

事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者を虜にしてきた刑事・糸村聡(上川隆也)――。彼の活躍を描いてきたシリーズ『遺留捜査』がこの夏、連続ドラマとして復活

出演:上川隆也、栗山千明、段田安則、戸田恵子、永井大、甲本雅裕ほか
公式サイト:http://www.tv-asahi.co.jp/iryu_08/#/

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