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(更新: ORICON NEWS

伊勢谷友介「自分が生きる意味を知ること」

「ものすごく好きなキャラクターだから役者としてやらない理由はない」

世の男性のヒーローともいえる“ジョジョ”シリーズで最も人気を博す空条承太郎というキャラクターを演じた心境について聞いた。

「僕の知人の息子さんにも“承太郎”君がいます(笑)。子どもに名付けたくなるくらい、世の男性にとって空条承太郎はヒーローであり、『ジョジョの奇妙な冒険』は名作ですよね。キャラクターと出会って人生が変わった人がたくさんいて、そのキャラには美学がものすごくあって。だからこそ、そこから外れるようことを僕がしてしまったら、ものすごく悲しむ人がいるでしょう。それはプレッシャーでありひとつのモチベーションになっています。

あと、もう一つの視点でいうと、実写で表現していくことは原作ファンには申し訳ないと思う気持ちもあるのですが、ものすごく大好きなキャラクターだからこそ、役者としてはオファーをいただいて「やらない」と答える理由はないですよね。本当に申し訳ないのですが、空条承太郎という役を自分の意思でお受けしました」

「僕は第三部(現在の表記はPart3)が好きでした。だんだん止める時間が長くなるスタンドなんですよ!」とにこやかに語り、実際、伊勢谷個人としても『ジョジョ』は読んでいて、好きな作品だったという。

“承太郎”の役作りは歴史上の人物と同様のアプローチ

本作はもちろん、過去には『CASSHERN(キャシャーン)』の東鉄也、『るろうに剣心』シリーズでの四乃森蒼紫、『あしたのジョー』の力石など、漫画原作ものでヒーローや重要な役を演じてきた伊勢谷。“原作もの”に関わる上で役者として大切にしている部分は何だろうか。

「漫画の場合は、キャラが出来上がっています。それと似ているけれど少し違うのが、歴史上の人物を表現するときですね。歴史上の人物は、その人が成し遂げた史実と、残された逸話から世の中における人物像を平均化して作っていきます。そこからさらに、“どこを飛びぬけて表現すると特殊な人物像になるのか”と考えながら演じますね。今回の承太郎の役作りも僕の中では近いものがありました。

漫画のキャラは現実離れした言動をするじゃないですか。例えば台詞ひとつでも「ガタガタぬかすんじゃねえこの小娘が!」みたいなことを承太郎は言いますが、このご時世そんな物言いをする人はいないですよね。あのジャケットからファッションも現実には奇抜すぎますからね(笑)。漫画原作の場合は、キャラをそのまま演じればいいわけはなく、リアルな人格に落とし込むとどうなるのか、ということを考えて演じています」

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