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人生を楽しむためのヒント 俳優・玉木宏

読者へメッセージ 「二の足を踏むのはもったいない」

『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』では自分の内側にないものをイマジネーションで作り上げたが、役作りの基本は自分の経験だという。毎日を充実させることが役者として大切であり財産だと教えてくれた。そんな玉木が俳優として、男として、人生を楽しむために大切にしていることはあるのだろうか?

「基本的には一人でいることが好き。でも、矛盾しているんですが…何か刺激をもらえるのは外に出て人と会った時なんですよ。基本的に仕事はアウトプット。オンオフのスイッチをちゃんと入れて、オフのときは、外に出て、出た分だけ情報が入ってきて、仕事でそれを吐き出していく。インプットがないと出すものが空っぽになってしまう。仕事から得るものもありますが、それも含めて個人の経験が俳優の財産。触れたからこそ人に伝えられるし、説得力につながる。触れてみて合わなかったらやめてみればいい。二の足を踏んでいるのが一番もったいないと思っています」

「本来一人が好き」と断言する玉木。「人から受ける刺激を大切にしている」というのは相反することに見えるが、経験を増やすことの重要性を感じるきっかけがあったのだろうか。

「俳優になって、少しずつそういうマインドになっていきました。これまでお会いした先輩方から学びました。初めてお会いするまではなんとなくのイメージしかないですが、実際話してみて初めてこんな人だったのかと理解する。発見があるんですよね。さまざまな経験をされて今の地位を確立してこられたんだなと分かります。自分がそうであったように、後輩たちに自分の経験を伝えていきたいと思います。後輩からも背中を追われる存在でありたい。だからこれからも多趣味なイメージを持たれる人でありたいし、実際に多趣味でありたいと思います」

オンオフともに精力的に活動する原動力は何かと問いかけると、玉木ならではの答えが返ってきた。

「肉です!俳優の仕事は肉体が資本。肉体を使って表現するにはパワーが必要ですし、体作りにも必須です。肉を食べて肉体を作って肉体で表現する、“肉の循環”ですね(笑)」

さまざまなモノやコトを知り、体験して、自分が納得する答えを出す。答えが出ないものほど面白いと語る、穏やかな口調の裏に強い好奇心と向上心が感じられた。歳を重ねた玉木宏はどんな男になるのか、今後も注目したい。

(取材・文/加藤由盛、写真/森山嘉久)
  • (C) 2016 映画「星籠の海」製作委員会

    (C) 2016 映画「星籠の海」製作委員会

『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』
6月4日(土) 全国ロードショー
島田荘司作の推理小説<御手洗潔シリーズ>が初の映画化。趣味・探偵、謎を愛する天才脳科学者・御手洗がスクリーンに初登場。
出演:玉木宏、広瀬アリス、石田ひかり、要 潤、谷村美月、小倉久寛、吉田栄作ほか

公式サイトmitarai-movie.jp

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