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人生を楽しむためのヒント TRF DJ KOO

CULTURE
さまざまな分野で活躍する大人の男の「こだわり」に迫る連載企画。音楽活動以外に、テレビのバラエティなどにも多数出演し、近年は落語にも挑戦するTRFのリーダーDJ KOO。初の自叙伝「EZ DO LIFE!」(小学館)を出すなど活動の幅を広げている。

TRF DJ KOO profile
TRFリーダー、サウンドクリエイター。1986年にDj hondaらと共にリミックス・ユニット「The JG’s」を結成。日本発のノンストップ・ミックスCDを製作したほか、久保田利伸ら多数のアーティストの楽曲リミックスも手掛ける。1993年から小室哲哉プロデュースのTRFとして活動を開始し、数々の大ヒットを生み出す。現在はテレビのバラエティ番組にも多数出演し、独特のキャラクターで注目を集めている。

「人生はいつだって“今”が楽しい」。
書籍「EZ DO LIFE!」の表紙に書かれた、DJ KOOのメッセージだ。その真意は何か。何を大切に生きて、人生を楽しんでいるのか。書籍の中にも25箇条の「教訓」ならぬ“KOO訓”という形でDJ KOOのポジティブメッセージがつづられている。自叙伝は、まさに本連載のテーマと同じ「人生を楽しむためのヒント」が満載だ。

25箇条の“KOO訓”

一、相手の「本気」には応える
一、妥協してでも前に進む
一、「0か100か」を選べる人生はない
一、自分で決めたルールは必ず、守る
一、素の自分でしか勝負できない
一、成功するための準備は200%必要
一、考えることは自分にプラス
一、報われないこともある
一、「気づき」のスイッチはメモで入る
一、自分に完成形はない
一、遊びも真剣にやる
一、出し切ったほうが面白い
一、NOという言葉は口にしない
一、乗り越えるためには難しさを知る
一、シンプルよりプレーンに生きる
一、ミスをするな、失敗しろ
一、目の前のことを「やる!」でいい
一、カッコつけることがカッコ悪い
一、苦手は言い訳!下手でもやる
一、挑戦したことはすべて財産
一、信用するな!信頼しろ
一、視野の狭さは意志の弱さ
一、信頼できるところはひとつでいい
一、人づてに物を言わない
一、信頼にまさる財産はない

そして、「人生はいつだって“今”が一番楽しい」

「KOO訓」は、がむしゃらに記した、自分宛のメッセージ

いつも音楽制作作業をしたり、バラエティ番組の予習や準備もしているというDJ KOOの個人スタジオの壁には手書きのメモが張ってあった。

「雑誌の編集者が、張り紙を見て面白いって言ってくれて。それをまとめて本になったんです。『メモ魔』だったので、ノートとか、誰かにどうのこうのではなく、自分宛のメッセージとして気付いたことを記していったのが、KOO訓になりました」

“KOO訓”は、どんな仕事であれ、また人間関係においても万人に共通するアドバイスとして記されている。「今」のDJ KOOにとって、どのメッセージが一番なのだろうか。じっくり考えた後に答えてくれた。
「最近のお気に入りは…『相手の本気に応える』『素の自分でしか勝負できない』かな」

まだ、TRFが形になる前、DJ KOOはプロデューサーの小室哲哉と出会う。すでにDJ業界では有名人だったDJ KOOだが、小室氏の音楽の造詣の深さに惚れ込み、押しかけ付き人になった。誰が何と言おうと、小室氏を信頼することに決めたという。

「信頼と信じるはちがう。『信じてたのに』…って、責任を相手に押し付けるようなマインドですよね。信じるは、すごく依存度が高いって思って。信頼っていうと、その先のよくないことが起こったとしても共同体。周りからあーだこーだ言われても、そんな意見は気にならなくなる。あれ?って思うことがあっても「やる」と突き進める。疑問を持ってもいいんです。結果がよくても悪くても、あれはこうだったんだって、分かるときが来ます」

大事な人の本気には本気で応えないといけない。そして、その本気は作りものでは通用しない。背伸びしたり、無理したりしてもきっと届かない。結局は、『素の自分』をいかにぶつけられるか。そしてそれはきっと「信頼できる人を見つける」ことにもつながる。信頼できる人をみつけたら、それに勝る財産はない。小室氏を信頼することに決めたことが、DJ KOOの人生のターニングポイントだった。

「自分の人生に置き換えて考えてみてください。みんなにきっと人生のターニングポイントはあると思います。自分の中で大きな出来事が起こって選択の局地に立たされた時だけではなく、何か人生に変化を望んだとして、その時に起こっていることを自分が『ターニングポイントにするかしないか』です」
今の仕事に就いたきっかけ、恩師との出会い、大きな失敗から学ぶこと…人間はみな何かに影響をされながら生きている。「アメリカンドリームをつかむ」という大げさなことでなく、日々起こっている小さな出来事に向き合って、自分が選択をしていくことで、人生は良い方に転がる。そう語る。
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