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(更新: ORICON NEWS

男の夏旅『世界の車窓から』ディレクターがすすめる「世界の列車の旅」編

Topics
01 “列車の旅”の醍醐味と楽しむ秘訣(1P)
02 プロが選ぶ「もう一度行きたい列車の旅」3選(2P)
03 「男の夏旅におすすめの鉄道」3選(3P)
04 長寿番組『世界の車窓から』の撮影の裏側(4P)
Chapter04
長寿番組『世界の車窓から』の撮影の裏側
月曜日から金曜日まで、毎日放送される同番組。海外での撮影は想像するだけでも大変そうだが、どうやって番組を作っているのか。なかなか聞けない裏側を聞いてみた。

Q1.一回のロケ期間はどのぐらいですか?
狩野さん:1ヶ月ほど行きます。ヨーロッパのような列車の本数が多いところだと一度に2〜3カ国取材しますね。アフリカのような、2日に1本しか列車がないようなところだと、そこまで移動はできないですが…。
Q2.行き先はどのように決めていますか?
狩野さん:行き先は季節感とバランスを考えて、番組プロデューサーが決めます。例えば、オランダだったら、チューリップが咲く季節がいいとか、北欧だったら、前に白夜を取材したから次は雪の季節にしようとか。あとは、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど地域が偏らないようにしています。

Q3.ロケハンはしていますか?
狩野さん:基本的にはしていません。この番組はロケハンをしても、意味がないんです。ロケハンのときは天気がよくても本番は雨だったり、ロケハンのときにおもしろい家族に出会っても、本番のときはいないですから。行き当たりばったり、そこで偶然出会うのも旅の醍醐味です。
Q4.ロケは何人で行っていますか?
狩野さん:ディレクター、カメラマン、ビデオエンジニアの3人が日本から。そして現地コーディネーターと現地ドライバーを合わせて、だいたい4〜5名で動いています。

Q5.限られた時間、人数で工夫が必要な撮影は?
狩野さん:列車の外からの走行シーンです。本数が多いところだと順番に撮れるのでいいですが、少ないところが問題。週に1本しか走らないようなときは、中班と外班の二手に別れて撮影します。外班には、撮影後に次の駅で急いで合流してもらいます(笑)。

Q6.一度のロケで、放送何回を撮影しますか?
狩野さん:2〜3カ月分を撮影します。見所も多く、いい人に出会えて、スムーズに撮影できるときばかりではありません。ハプニングにより撮るはずのものが撮れなかったときは、構成をその場で組みなおして、撮れるものをひたすら撮ります。異国の地で臨機応変な手腕が試されますね。
Profile
映像作家・写真家
狩野 喜彦(かのう・よしひこ)

1952年 静岡生まれ。テレビ朝日で放送中の『世界の車窓から』を第1回から構成・演出。これまでに70カ国を取材。ほかに『世界の街道をゆく』(テレビ朝日)の構成・演出、写真撮影を手がける。エッセイストとしても知られている。写真集『Adieu/アデュー』著書『星の王子さまへの旅』他
取材協力:『世界の車窓から』
放送局:テレビ朝日 ほか(関東地区など一部地域で放送)
放送時間:毎週月〜金曜 夜11時10分〜11時15分
提供社 :富士通株式会社
制作:テレビ朝日、テレコムスタッフ
番組内容:海外鉄道ドキュメンタリー番組。世界中の鉄道を取材し、その窓から見える風景に相応しい音楽を乗せて送る旅番組。列車の窓から見える風景を中心に構成し、そのほか、鉄道沿線の街や名所、遺跡も紹介。

公式サイト:www.tv-asahi.co.jp/train/(外部サイト)
(インタビュー写真 / 藤田 淑子・その他写真 / (c)『世界の車窓から』・取材・文 / 駒場 彩佳)

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