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(更新: ORICON NEWS

KIRINJI 堀込高樹 「大事な部分は変わらない」

KIRINJIらしい“作曲”で新しい挑戦をする

「長年やっていると、自分から出てくるものが似通ってしまっていて、それだとつまらないから、いろいろな交流をしたいと思っています。KIRINJIのパブリックイメージは音にこだわったAOR(Adult-oriented Rock)っぽいポップスをやっている、というぼんやりしたイメージかもしれないですが、かつてのキリンジも、割といろいろなことをやってきていました。それが今回のアルバムの表現では非常にわかりやすい形だから、変わった印象が強いのかなって思います。伝え方が重要なんでしょうね」

ミュージシャンに限らず、クリエイターにとって、「変化」は難しい問題だ。同じことを続けると変化がないと言われ、変わりすぎてもファンが離れてしまうという側面もある。ドラスティックにスタイルチェンジしたKIRINJI。堀込は変化に対してどう考えているのだろうか。

「自分の音楽のどこを好きになってもらっているか、が重要だと思います。僕の場合は(KIRINJIの場合は)コンポジション、つまり“作曲”だと思っているんですね、メロディーが面白いとか、詞がユニークだとか、そこをしっかり押さえておけば、何でもできるのかなっていう気がしていて。あれはやらないこれはやらないってことはあまり考えていないですね。とはいえ、こんな感じの人間ですから(笑)…たとえばどっぷりレゲエとか、どっぷりヒップホップはやらないでしょう。

人間には限界がある。ここからここまでって決めてしまうと、新しい曲なんて出てこないですよね。ぼんやりこれは自分らしくないけれどやってみたら意外とはまるかも、というものがあると思います。垣根は作らないように心掛けていますが、大事なところを押さえておけば、新しいことをやっていても、これまでの自分からそんなに遠くにいかないっていう気がしているんですよ」

プレイヤーでありながら、プロデューサー的役割を担う堀込。バンドスタイルも軌道に乗って、歌える人が増え、楽器・演奏も多彩にでき、作曲者が増え、表現の幅が広がっているようだ。やりたいこともやれることも広がっているという。それでありながらKIRINJIらしさを保つのは、どんなエネルギーが必要なのだろうか。

「6人でやることは決まっているわけじゃないですか。それがひとつの枠になっています。例えば僕が一人でやっていたら、きっとああはならない。ファンキーな曲をやっても、かわいい曲をやっても、この6人でやることでKIRINJIらしくまとまってくると思います」

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