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ピアニスト・清塚信也 「男は、孤独を愛してほしい」
クラシックを知らない人でも楽しめるライブとは
会場の「大さん橋ホール」(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)は、昔は「メリケン波止場」とも言われていた、大型国際客船のターミナル。横浜の主要観光地のひとつだ。ここでのライブはどのようなものになるのだろうか。
「大さん橋ホールでコンサートするのは初めてです。休日はよく来ています、おなじみの場所ですよ。景色と雰囲気が良いので港町っぽいので、いるだけで楽しい気分になれますね。
僕のコンサートは僕が一人でやっているものなので、9割は僕自らが演出をしています。自分で自分のコーディネートをしています。大事にしていることは、ファンのことをケアしつつ、初めての方にどうアプローチしていくかということ。通りすがりの方の足をとめるもの、またそうして入ってきてくれた方が楽しめるライブを心がけています。これから詰めていく段階でまだ具体性を帯びていないのですが、シンプルだと思います。ピアノを弾いて、聴いてもらって、話を挟みながらっていうのは変わりません」
「僕はシンガーじゃないから伝えることがすごく抽象的で。悲しくとるなら悲しく受け止めていいよって、受け取り方は聞き手次第なんですね。 “音”で表現するからこそ、押し付けじゃなくて、人の人生に寄り沿うような音楽を届けたいと思っています。歌詞みたいに直接的な表現をすることはないからこそ、MCで何かを話すことはお客さんにとっては貴重な情報になると思っています。だから、中途半端にしたくないです。笑わせるにしても、泣かせるにしてもライブのMCはピアノと同じくらい真剣にやっています」
楽器のコンサートはマイノリティーだから、初めて来た人に居心地悪かったって思われるのが一番嫌です。「なんだ、楽器のコンサートってこんなに楽しいんだ」と思ってもらいたい。もしくは逆にフォーマルな時間を過ごしたいという人ももちろんいますよね。演出は場所によりけりだと思うんですよね」
場所とその場の空気、時間帯まで考えて演出しているという清塚。では、この大さん橋のライブはどのような方向で演出するのだろうか。