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ORICON NEWS
篠山紀信「 “時代”と併走し続ける」
時代と共に生き、時代が生んだ面白いものを切り取り続けたい
「僕は、世の中に起こった、時代が生んだ面白い人、コト、モノを、そういうものを撮っているだけ。時代が面白いモノを生んでくれるから、僕は、そういうときに、一番いいタイミングで、一番いい場所から、一番いい瞬間の写真をバッと撮っていきたい。写真は時代の写し鏡だと思っているからね。だから、僕の身体が時代と並走できる力があるうちは、どんどん撮っていくよ」
時代とともに生き、時代に合ったやり方でアプローチしていくことが大切だとも語る篠山。撮影スタイルも時代に合わせて変化している。
「それフィルム?」。取材陣が「デジカメです」と答えると、「フィルムで撮ったら怒るよ。オレはデジカメじゃないと写らないからね」と、フランクにつっこむ篠山先生の言葉に、現場は笑い声が溢れた。力の限り並走している篠山は、時代に合ったやり方を日々追求していた。
読者へメッセージ 「足りないことに対して飢餓感を持て」
時代が面白いものを生む。僕はその純粋な良さをカメラに収めるだけ。今はたまたまいい位置から撮ることができていると語る篠山。欅坂46など人気アイドルの撮影も担当している彼が、今、一番面白いと思う被写体、場所はと問いかけてみた。
「そんな大事な事、教えるわけでないでしょう」
御年75歳にして気持ちはまだ貪欲な挑戦者のまま。イマジネーションは無尽蔵のようだ。
(取材・文 / 綱島深雪)
(写真 / RYUGO SAITO)
写真集『快楽の館』
2016年9月2日発売、B4変型判全104ページ。3780円/講談社
『篠山紀信展 快楽の館』
Kishin Shinoyama, La Maison de rendez-vous
開催日時/2016年9月3日(土)〜2017年1月9日(月・祝)
開催会場/原美術館(東京都品川区北品川4−7−25)
電話番号:03-3445-0651
開館時間/11:00〜17:00
(祝日を除く水曜は20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日/月曜日、(祝日にあたる9/19、10/10、1/9は開館)、9/20、10/11、年末年始(12/26〜1/4)
入館料/一般:1,100円、大高生:700円
公式サイト:http://www.haramuseum.or.jp/(外部サイト)