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安藤政信「旬な俳優たちが集う、刺激的な現場だった」
旬な役者たちが集う刺激的な現場
劇中に出てくる誠愛の家は職も家もない人に借金を追わせて住む所を与え、過酷な労働に従事させてピンハネしている顎戸三兄弟のアジトのような場所。本作はロケ場所にも徹底的にこだわっている。「誠愛の家」は山奥にあり、携帯の電波が入らない場所で5日間、朝から深夜までロケが行われ、キャスト、スタッフも相当キツい目に合ったという。
その誠愛の家の舞台となったのが丹沢の山奥だそうで、過酷な環境で撮影を行ったからこそ若手の役者からベテランの役者まで一丸となって集中できたのではないだろうか。その静かなる熱い思いが通じたのか、初共演の山田孝之との撮影シーンを撮り終えると「また絶対に(一緒に芝居を)やろう」と握手を交わしたという。
誠愛の家が現実にあるとすればそれはもっと荒んだ場所かもしれないが、安藤の語る通り、小道具やクスリと笑わせる細かな演出がそこかしこにちりばめられている。リアリティーとユーモアの交錯も本作品の見どころのようだ。そんなつらい(?)ロケ現場で印象的なことがあった。