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(更新: ORICON NEWS

小栗旬 「言葉にすればかなうと信じている」

出会いによる自分の変化を楽しむ

「今作の撮影の前に田中哲司さんと二人芝居の『RED』という舞台で演出家の小川絵梨子さんとお仕事をさせて頂いたのですが、彼女は海外で演出の勉強をされてきた方なんです。『RED』の稽古では“ただ、いること”という今までの稽古ではやってこなかったことを小川さんから教えて頂きました。要は台本にはすごくドラマティックに書かれている場面でも、果たしてそれを僕らがドラマティックに演じることが芝居として正解なのかどうかという非常に難しい話なんですけど。この舞台を経験したことで凄く新しい発見ができましたし、役作りにおいてのひとつの鍵みたいなものを手に入れられた気がします」

「その後すぐに今作の撮影に入ったので、今までの自分だったら演技らしく劇的にとか、ドラマティックに演じてきたことを一切やめて自然な役作りをしました。その結果、完成を観たら“いつもの自分より人間らしい”と思えたので良かったなと思います」

小栗は10年以上前から舞台に出演し、蜷川幸雄ら名だたる演出家とタッグを組んできた。そんな中で自身の今までのアプローチを一度捨てて、新しい演出家との出会いによって思い切って変えてみたのは何故だろうか。

「俳優という仕事は“出会い”がかなり重要だと思っています。新しい出会いや発見によって今までのアプローチを変えていくことこそが、人物を表現するという作業の終りなき行程なのではないでしょうか」

30代になり、演じる役柄も変わりつつある今だからこそ、自身の考え方の変化も楽しんでいる。更に“意識を変えている”のは役者という仕事だけにとどまらず、過去にはこんなことも明かしている。

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