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土屋守 スコッチ・終わりなき旅
シングルモルト、入り口として薦める3銘柄
麦芽にピート(泥炭)を焚いてないのでスモーキーなフレーバーがない、フルーティー・フローラルタイプ。「ライトボディでありながら、バーボン樽(ホワイトオークカスク)からくる香味がすばらしい。ここまで樽の良さを引き出しつつ、フルーティーでフローラルで飲みやすいという銘柄はあまりない」という。
こちらもノンピートで、直火での蒸留。ヨーロピアンホワイトオークのシェリーカスクでの熟成。グレンモーレンジィと真逆の個性。熟したフルーツ、ドライアプリコット、レーズン、なめし皮、アーモンドのようなナッティなスパイシーさが特徴。
麦芽の乾燥時にピートを焚くことによって、麦芽の中にスモーキーフレーバーを閉じ込めたタイプ。ピーティーとは、腐葉土のような、大地のような、あるいは海(または海藻)のような風味のこと。「これぞアイラ・モルトの典型。スモーキーにしてピーティー、大地のようであり海藻のような味わい。だけどこの3つの中で最も甘い。ハチミツのようにスイート。これが強烈なスモーキーさと相まって、クセになる」。アイラ島で作られるモルトウイスキー、通称「アイラ・モルト」に現れる特徴だ。
ウイスキーは、グラスと語り合い、思考を巡らせるぜいたくな時間を作るもの
<土屋さんおすすめのリカーショップ>
ウィスキー、ブランデー、ワイン、日本酒など幅広く取りそろえ、希少なシングルモルトも。イギリスの雑誌『ウィスキーマガジン』より、2007年小売店賞第2位受賞。2010年のWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)で、単一小売店部門の世界最優秀小売店受賞。
東京都豊島区目白3-4-14 田中屋ビル地下
営業時間:11:00〜20:00
定休日:日曜
(取材・文 / 加藤由盛)
(取材協力 / ウイスキー文化研究所)
『Whisky Festival 2016 in TOKYO』
2016年11月20日(日)開催
会場:池袋サンシャインシティ 文化会館3F 展示ホールC(東京都豊島区東池袋3-1-1)
60社以上の出展ブースではさまざまなウイスキーを堪能できるほか、カクテル、地ビール、リキュール、シガー、フードなども楽しめる。海外からの豪華ゲストを招いた特別セミナー、プロのバーテンダーによる無料カクテルブース、オリジナルボトルの販売も行い、世界のウイスキーを一度に堪能できる。
公式サイト:http://whiskyfestival.jp/tokyo2016/
『第4回 ウイスキー検定』
2017年2月5日(日)開催
世界のウイスキーを対象に、歴史、原料、製法からさまざまな飲み方、うんちくまで幅広い知識を問う検定。1級〜3級の常設級のほか、テーマに特化した検定も実施。申込は公式サイトから。
公式サイト:http://whiskykentei.com/