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(更新: ORICON NEWS

柳沼淳子 ワイン・成熟した時間

珠玉のワイン3選

日本ソムリエ協会認定シニアエキスパートの資格を持つ柳沼氏が推薦する、珠玉のワイン3本を紹介。シーンに合わせて紹介しているが、ぜひワイン選びの参考にしてほしい。
■(入門編)食前食中両方いける高コスパの1本

サンデマントゥニーポート(ポルトガル)
「入門編にしてはアルコール度数が高いですが、熟成感のある柔らかい味わいといい、甘さといい、ワインの酸味渋み果実味のうま味がまだ良く分からないという人にお薦め。食後酒としてよく飲まれるものですが、私にとっては食前、食中酒としてもいけるくらい、このサンデマントゥイニーポートは飲みやすくて大好きな銘柄です。酸化しにくく、一度に飲みきれなくてもゆっくり1カ月くらいかけて飲めてしまうところもお薦めするポイント。コスパも良く、古酒好きの上級者にもお薦めできると思います」

■(中級編)5大シャトー 銘柄の入り口におすすめ

シャトー・ダングレス グラン・ヴァン・ブラン(フランス)
「5大シャトーの中でも特に偉大なシャトーで、シャトー・ラフィットの元醸造長が南仏ラングドックのグランクリュといわれる畑で作る白ワイン。地中海に面した畑のエリアにはハーブがたくさん育成され、その影響を受けて育った古木のブドウからできたワインは複雑味に優れています。ローズマリーなどの甘いハーブの香りやほのかな塩味が印象的な味わい。アルコール度数もしっかりとありますが、それもまたふくよかなうま味に一役かっています。値段も3000円程度とコスパも良いです」

■(上級編)希少なワインを気軽に楽しみたい人に

マルゴー デュ シャトーマルゴー(フランス)
「5大シャトーの中でも、女性の人気が高いシャトーマルゴーから、2009年にビンテージからリリースされたサードワイン。シャトーマルゴーのセカンドワインでも2〜3万はする中、これは1万円程。なかなか高くて手が出ない人にもシャトーマルゴーの良さを知ってほしいとの思いでリリースされたそうなのですが、最近はなかなか手に入らない品薄状態。その状況でも手に入れられたら上級!との意味合いで上級編に選びました。

明日からワインをもっと楽しめる極意

お酒の選び方、飲み方、シーン…ひとつ取ってもさまざまなポイントがあり、人それぞれこだわりが存在する。最後に知っておくと明日からのワインとの日々がより充実する、そんなコメントを寄せてもらった。

「多くのワインポーターさん、酒屋さんと仕事をしてきた私が感じることは、売り手の方々はとにかくワイン好きで魅力的な人間が多いということ。なので、今はワインでも何でもインターネットで買える時代ですが、ぜひワインショップに足を運んで、ワインのプロと会話し、テイスティングし、ワインを購入していただきたいです。また、バイヤーさんはそれぞれが面白いこだわりや思いのもとでセレクトしているので、確実に新しいワインとの出会いがあります。まさにワインのディープなワンダーランドです。まずはいろいろなワインショップ巡りからスタートするのが面白いですよ。最近は簡単なバーが併設されて格安でテイスティングできる店が本当に増えましたから」

「飲み方は、まずやはり“誰と飲むか”にこだわりたいところ。何故かワインだけは誰と飲むかで味が変わる気がするのです(笑)。あとは、器とワインの温度にももちろんこだわっていただきたいです。ピクニックやスポーツ観戦などのカジュアルなシーンでもワインは大いに活躍しますので、私は樹脂でできた割れない透明のワイングラスと、保冷の水筒なども利用しています。ピクニックでは必ずテーブルクロスを持参! 樹脂のワイングラスにテーブルクロス。これだけでもぐっとカジュアルシーンが盛り上がります」
Profile
柳沼淳子
1978年福島県生まれ。フリーアナウンサーでありながら、芸能界初、日本ソムリエ協会シニアエキスパートの資格を2011年に取得。フランスよりシャンパーニュ騎士、ボルドー騎士受賞。都内のワインショップやレストランのスーパーバイザーとしての活躍や、ジュニアアスリートフードマイスター、フードアナリスト、利き酒師の資格を持ち食と酒に精通している。現在は一児の母として美容と健康にこだわったライフスタイルを提唱し、昨年幻冬舎より『圧倒的美女になるための50のレッスン』を発売した。近年は出身地福島県の復興支援にも力を入れている。
■シニアワインエキスパートとは

筆記、テイスティング、論文など総合的な知識・経験が必要。ワインエキスパート資格認定後5年目を迎える30歳以上の人に受験資格が生まれる、上級認定資格。また、ワインエキスパートは職種を問わないのに対し、ソムリエは飲食店従事者を対象にしたものとなり、ワインの知識の他にサービス実技などが加わった試験となる。

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