（更新：）
ORICON NEWS
酒にまつわる本・映画・音楽
世界一のワインへの理解が深まる
（C）2012 Lion Rock Films Pty Limited ・TCエンタテインメント DVD税抜3800円
『世界一美しいボルドーの秘密』（2013年）
「ワインの世界でも唯一無二の存在であるボルドーのワイン。時の権力者に愛され、歴史とともに歩んできたボルドー。なぜボルドーが世界一のワインを作れるのか？ ワインの生産者や評論家のインタビューなど、どのようにワインは作られ、どのように値付けがされるか。新酒のお披露目として毎年開催される“アン・プリムール”の様子など、他では聞けない興味深い事実を知ることができます。また、中国経済の台頭による、ボルドーワインの過去に類を見ない高騰ぶり。それによって、「飲むには高すぎる」ワインが登場し、投資目的で買う中国の富裕層や偽造ワインの登場など、ボルドーワインの今を知ることができる映画です」
昭和の銀座のバーを舞台にした、男と女の化かし合い
発売・販売元：東宝 DVD税抜4500円
『女が階段を上る時』（1960年）
「銀座のバーを舞台に、高峰秀子扮するバーのママが、酒の席で繰り広げられる男女の駆け引きにどのように渡り歩いていくのかが描かれています。バーのママであり、貞節を固く守る高峰秀子に、逆に魅力を感じるお金持ちの男性たちや、かつて自分の下で働いていた女が、ライバルとして他のバーのママになったり。そうこうする内に、年齢的にいずれ結婚するか、自分で店を持つかの岐路に立ち、働くバーを変えたり、結婚を考えたりと、徐々に迷いが生じていく女たち。バーという独特な空間で、お酒とともにそこで働く女性と男（客）の化かし合いが絶妙に描かれていて、さすが成瀬巳喜男監督と舌を巻きます」
ひたすら飲んで、酔う姿に愛着が湧く
『バーフライ』（1987年）
「酒浸りの作家で、詩人のチャールズ・ブコウスキーが脚本を手がけた映画『バーフライ』。ミッキー・ロークとフェイ・ダナウェイが主演したひたすら飲んだくれている映画です。恐らくブコウスキーの若い頃の生活そのままを描いているであろう内容で、酒を飲んではケンカして、酒を飲んでは愛しあう日々を描いています。どんな時でも、陽気に楽しく、嬉しそうにビールやスコッチを飲み干して、ラストでバーにいる全員に酒をおごるミッキー・ローク。このどうしようもない男に、いつの間にか、愛着が湧いてることに気づく映画です。文字通り、ひたすら主人公が飲んで酔っ払ってる映画です」
酔っ払い×SFの楽しい世界観
（C）NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン Blu-ray税抜1886円 DVD税抜1429円
『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う！』（2014年）
「高校卒業の時に12軒のパブをハシゴするという偉業（？）を成し遂げられなかった5人の男たち。約20年後、それぞれに家庭を持った5人が集まった。大人になりきれていない主役のサイモン・ペグだけが、ノリノリで、後の4人はペグに付き合っているだけ。4人の内の1人は、水を飲む始末。それでもパブ巡りをする5人だが、徐々に町の様子がおかしいことに気づく。なんとエイリアンに地球が侵略されていたのだ。それでもパブ巡りを止めないペグ。果たして、酔っ払いたちはエイリアンから世界を救うことができるのか？というのがストーリー。地球が侵略されても、狂ったようにパブを巡りビールを飲み続ける主人公たちに大笑いする映画です。また、映画好きにも、SF映画中心にたくさんの仕掛けがあるのも楽しい映画です」
代官山 蔦屋書店
シネマコンシェルジュ
上村敬さん
『代官山 蔦屋書店』は「次世代のTSUTAYA」をコンセプトに、本・映画・音楽を取り扱うだけでなく、文房具、トラベルカウンターなど、人生を楽しむためのコンテンツを豊富にそろえる。ライフスタイル提案型の店舗の草分け的存在として、新たな読書体験を創造。周辺には『代官山 蔦屋書店』を中核としていくつもの小さな専門店が集結する。「コンシェルジュ」は、豊富な知識を持ち、顧客ひとりひとりに対応できるプロのスタッフ。上村氏は特にカメラワークが面白い映画に精通している。
http://real.tsite.jp/daikanyama/
＜推薦作品の詳細はこちら＞
『世界一美しいボルドーの秘密』
『女が階段を上る時』
『バーフライ』
『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う！』
information
10月28日~ 11月18日まで、代官山 蔦屋書店では『Daikanyama Design Department 2016 代官山の家』を開催予定。東京デザインウィークに合わせて開催されるデザインイベント。各フロアのコンシェルジュが考える、居心地のいい『家』を展開する。プラントハンター西畠清順氏による「緑の書斎がある家」やクリエイティブユニット SPREADと株式会社ニトムズとのコラボ商品「HARU stuck-on design」を使った壁の装飾などを展開。トークイベントやワークショップも予定している。
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2016/08/daikanyama-design-department-2016.html