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池田秀一(シャア・アズナブル)の仕事哲学 「力を抜くことだ」

CULTURE
1979年に誕生して以来、数々のシリーズを生み出し、世代を超えて世界で多くのファンが存在するアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ。その原点であるファーストガンダムを新たな解釈で描いた映像作品「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第4話「運命の前夜」が上映される。ファンにとっての永遠のヒーロー、シャア・アズナブルを演じる池田秀一氏に、シャアが愛され続ける理由、仕事哲学などを聞いた。ガンダムシリーズとは池田にとってどんな存在だったのだろうか。
『機動戦士ガンダム THE ORIGINとは』
2001年〜2011年にかけて『ガンダムエース』(KADOKAWA)で連載された、ファーストガンダムのコミカライズ(全24巻)。キャラクターデザインを手がけた安彦良和氏自らが執筆し、TVアニメ版をベースにしつつ「シャア・セイラ編」などアニメではなかったエピソードも盛り込んでファンから高い評価を得ている。この『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の9〜12巻でシャア・セイラの過去を描いた「過去編」が2015年からOVAで映像化。過去編第4話「運命の前夜」が11月19日から2週間限定で劇場で上映される。


<シャア・アズナブル>
『機動戦士ガンダム』に登場するキャラクター。父、ジオン・ズム・ダイクンが掲げたジオン公国を乗っ取ったザビ家への復讐に全てをかけ、仮面を装着し素性を隠してジオン公国軍に入り、エースパイロットとして力をつけていく。主人公アムロのライバルとして知られるが、劇中では知力、実力を持ち自軍の総大将・ザビ家の人物の抹殺を狙うべく行動する。

30余年の時を経て蘇るファーストガンダム

「1979年にテレビ版の『機動戦士ガンダム』が始まって。こうして今、またファーストガンダムの作品に関わるとは思っていませんでした。今思えば37年あっという間でしたね。今またファーストガンダム作品をやるというのは、本当に“まさか”ですよ」

池田はガンダムシリーズと深い関わりがある。ファーストガンダム以降は、『機動戦士Zガンダム』でクワトロ・バジーナ役、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』で再びシャア・アズナブル役、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではデュランダル議長役、『機動戦士ガンダムUC』では劇中で「シャアの再来」と呼ばれるフル・フロンタルを演じている。数々のガンダムシリーズに出演しているが、ファーストガンダムの映像作品としては1982年の劇場版以来、実に34年ぶりとなる。
「『THE ORIGIN』のコミックは2001年からですかね。当時拝読してみて、正直『これは一体なんだろう。リメイクなのか?』と思っていた。今読むと全然リメイクじゃあなくて、ファーストガンダムの世界を正しく描いた作品なんですけどね。9巻あたりで、“シャア・セイラ編”が始まって、なんだ、俺のこと書いているじゃん。これは読まなきゃ(笑)って思いました」

読者として接していたものが、いよいよ演じるという話になった時、仕事人としての池田秀一はどのように考えたのか。“俺のことを書いた作品だ”と思いながらも、自分が演じることにこだわっていなかったという。

「まさかアニメ化になるのかっていうのは、純粋に『え〜?本当にやるの!?』って驚きました。それは、本当にやるんならやらせてもらいたいし、演じたいって思ったんです。ORIGINのストーリーはテレビ版を踏襲していますけれど、“過去編”は本当のオリジナル。全体的に流れているのは安彦さんの世界観、“安彦ガンダム”ですからね。だからひょっとして声も変わった方がいいかもしれない、と思ったんです。その方が安彦さんがやりやすいのかなと思ったりもしてね」
「なので、『THE ORIGIN』用に声優陣も全員変えたいってことならどうぞって思っていましたよ。でももし、僕のシャアでいいならぜひやらせてほしい、って伝えて『THE ORIGIN』のシャア役のオーディションをしてもらったんです。何歳からやりたいとは言わないですから、やってみますから見てください、っていうことで僕から言いました。結果、14歳のシャアからやらせてもらうことになりました」

そうして始まった、『THE ORIGIN』のシャア・アズナブルの仕事。1979年のファーストガンダム当時のシャアと、37年の時を経て今演じるシャア、池田にとっての人物像の変化があったのだろうか。

池田秀一(シャア・アズナブル)の仕事哲学 「力を抜くことだ」

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