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『世界の車窓から』ディレクターが選ぶ「男の夏旅におすすめの鉄道」3選

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 男なら一度はしてみたい、気ままな冒険旅。小説『深夜特急』(沢木耕太郎著)が世代を超えてバックパッカーたちのバイブルになっているように、冒険的な旅には列車が欠かせないようだ。車窓から見る景色や人々の生活はもちろん、地元の人と乗り合わせ、触れ合い、文化やその国を身近に感じられるというのが魅力だろう。

 今回は、1987年から放送を開始し、今年5月に放送10000回を迎えた長寿番組『世界の車窓から』のディレクター狩野喜彦氏に聞いた、“男の夏旅におすすめのルート3選”を紹介。いずれも景色、人々の生活、文化が魅力的なところばかり。1週間ほどの日程で行くことも可能だから、興味のある人は今年の夏旅の候補にいかがだろう。

【01 南アフリカを走る豪華列車「ブルートレイン」】
 昔ながらのヨーロッパの豪華列車の文化を受け継ぐ「ブルートレイン」。ディナーはドレスコードがあり、駅のホームには赤じゅうたんが敷かれているという豪勢ぶり。長距離列車がカジュアルになっているいまだからこそ、貴重な経験がきるというのがおすすめの理由。
 
 コースは、首都プレトリアから南端の町ケープタウンまで、2泊3日の「ブルートレイン」の旅を楽しみ、ケープタウンからはローカル列車で喜望峰まで行くというルート。「ケープタウン周辺のB&Bは、家族経営で雰囲気もよく、ご飯もおいしいところが多くあります。アフリカW杯の前の2007年に行きましたが、危険なイメージはなく、とてもいいところ。一度行ってみるとイメージが変わるはず」。気取った豪華列車の旅と地元の生活に触れられるローカル列車の旅。両方を楽しめるのがこのコースの魅力。

 その旅の途中でぜひ立ち寄ってほしいというのが、コーク・ベイという町。マグロを水揚げしている小さな漁師町で、「スシサンド」なるものを出すシーフード・レストランがあるという。アフリカ大陸の最南端で、独自に進化したスシを食べてみては。

【02 インドネシア国鉄 ジャワ島横断の旅】
 首都ジャカルタからスラバヤまで、ジャワ島の西から東へと走り抜ける鉄道。広大な棚田のある田園風景の中を走りながら、途中ではボロブドゥール寺院とプランバナン寺院という、仏教とヒンドゥー教の有名な遺跡に立ち寄ることができる。

 「列車の国とも言われるインドネシアだけあって、車内はきれいです。列車で温かい食事が食べられるのがアジアならではで、提供されるナシゴレンなどの料理もおいしいですよ」。さらに、「途中駅では地元の人が列車の中に食べ物を売りに来るんです。バナナの葉に包んだお弁当とか、まさにご当地料理が楽しめる。おいしいので、勇気を持って食べてみてください」と、ローカル線ならではの楽しさが魅力。

 日本からジャカルタまでは、飛行機で約7時間。1日目はジャカルタを散策し、翌日列車に乗ってボロブドゥールまで1日で移動できる。そこからスラバヤまで1日で行き、戻りはスマランを通る上のルートでジャカルタまで。1週間程度で行くことができる。

【03 チェコ鉄道 ボヘミア地方周遊の旅】
 中央ヨーロッパの国、チェコ。その首都プラハからボヘミア地方を巡り、ぐるりとプラハに戻る3日間ほどのルート。「車窓から眺めるボヘミアの森やモルダウ川の流れは、なんともきれい。」

 途中には、オレンジ屋根の家々が並ぶ歴史地区・チェスキー・クルムロフや、ピルスナービールで有名なプルゼニ、ゲーテも訪れたという温泉が湧く保養地、マリアーンスケー・ラーズニェがあり、途中下車をしたくなる魅力的な街ばかり。
 
■Profile
映像作家・写真家
狩野 喜彦(かのう・よしひこ)
 1952年 静岡生まれ。テレビ朝日で放送中の『世界の車窓から』を第1回から構成・演出。これまでに70カ国を取材。ほかに『世界の街道をゆく』(テレビ朝日)の構成・演出、写真撮影を手がける。エッセイストとしても知られている。写真集『Adieu/アデュー』著書『星の王子さまへの旅』他

■取材協力:『世界の車窓から』
放送局:テレビ朝日 ほか(関東地区など一部地域で放送)
放送時間:毎週月〜金曜 夜11時10分〜11時15分
提供社 :富士通株式会社
制作:テレビ朝日、テレコムスタッフ
番組内容:海外鉄道ドキュメンタリー番組。世界中の鉄道を取材し、その窓から見える風景に相応しい音楽を乗せて送る旅番組。列車の窓から見える風景を中心に構成し、そのほか、鉄道沿線の街や名所、遺跡も紹介。

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