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菅野美穂、育児と女優業の両立語る「10年かかってもやる」

CULTURE
 女優・菅野美穂が出産を経て復帰第1弾となる映画『恋妻家宮本(こいさいかみやもと)』が2017年1月28日に公開される。本作への出演をきっかけに育児と仕事のバランスを考えるようになったと語る菅野に、これまでとは違う仕事への向き合い方について話を聞いた。

 『恋妻家宮本』は、『家政婦のミタ』等の話題作を手掛けてきた脚本家・遊川和彦の初監督作品で、子どもが自立して27年ぶりに二人きりになる宮本夫婦(阿部寛と天海祐希)の物語。阿部演じる宮本陽平は、妻・美代子の捺印済の離婚届を偶然見つけてしまう。それから苦悩の日々が始まるも、妻への想いに気づいていく。優柔不断でどこか頼りないが温和で実直な夫・陽平目線で描かれる。

■歳を重ねるのが楽しみになった

 本作において女優陣は「男には分からない女性側の意見」を象徴する役割だ。陽平(阿部寛)が趣味で通う料理教室の仲間として、菅野美穂演じる五十嵐真珠が登場する。容姿端麗だが、クールで毒舌。夫に対する辛辣な愚痴を陽平に明かす、ある意味男性側(夫側)の不安を増幅させるキーマン。菅野に夫婦の在り方について問いかけると、母になったからこその答えが返ってきた。

 「私が演じる真珠は、クールであまり感情を表に出さず、旦那の辛辣な悪口は外でも言いますが、旦那本人にも本音でぶつかる、そういう女性でした。いろいろな夫婦がありますけれど、やっぱり長く一緒に過ごせるってそれだけで素敵なことですよね。子育てという大きなことを共同でやって、子どもが自立した後また二人になる日が来るんだっていうことをこの映画が気づかせてくれました。本作は主人公の宮本夫婦の結婚から27年後のお話です。(自分に置き換えると)27年って…あと何年先なの?って思いますが、今は歳を重ねるのが楽しみです」

■女優としてセカンドステージの始まり

 『恋妻家宮本(こいさいかみやもと)』は子どもが自立して夫婦二人暮らしになることで、これまでとはちがった新しい夫婦の在り方を考える映画だ。「この映画を見て幸せな夫婦が増えたらうれしい」と語る菅野自身にも、本作がきっかけに新しいチャレンジが始まった。

 「去年、息子が生まれ、2016年に復帰して映像の仕事の第1弾がこの映画だったんです。実は、仕事復帰して最初の方は笑えなかったんです。でも、今はだんだん笑えるようになってきました。余裕ができたというよりは、笑うしかないみたいな感じです。育児と仕事の両立は、バランスの中にどれくらい笑顔を持っていけるかがヒントなのかなって思います。これから10年で育児と仕事のバランスをどうやってとるか…それを考えようと思いました。きっと1年間じゃできないことで。2016年が復帰の年で、2017年は仕事と両立の第2段階。ひょっとしたら10年くらいかかるかもしれないですが、10年かけても探っていこうと思っています」

 「なんでもかんでも自分の見方で“どうせやれないよ”って思っていたら何もできない」と続ける。自分が楽しむことが、周りで支えてくれている人のためにもなり、仕事にも好影響をもたらす。つらいことの中にも面白いことを見い出して、大変な状況こそ笑って過ごそうと考えている。

■状況に合わせて仕事のペースをコントロールしていく

 「走ることに例えるなら、20代はスタートダッシュ。30代40代はフォームや走り方、プロセス、ペースをコントロールしながら仕事やプライベートに向き合う年代だと思います。私も30代はすごい楽しい。でも、結婚して子供ができたら仕事の仕方も変わってきます。だから今は自分がどう生きていきたいかって自分がペースメーカーになるよりも、状況に合わせてペースをコントロールするようにしています。育児と仕事の両立、慣れるのにあっぷあっぷしていますが、すごい大変だって思っている自分と、ありがたいなって思っている自分がいます。ずーっと精神的に試されるんだなって思いました(笑)」

 終始にこやかに語る菅野は「今が楽しい」と言い切る。菅野美穂の女優復帰第1弾出演映画『恋妻家宮本(こいさいかみやもと)』は1月28日(土)に公開。

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