OLIVER

キアヌ・リーブス「演者として、アクションは自分でやりたい」

CULTURE
 2015年に日本公開された『ジョン・ウィック』にて伝説の元殺し屋を演じ、見事にスターダムに返り咲いたキアヌ・リーブス。前作から約2年。話題の"ガン・フー”などをさらにパワーアップさせた『ジョン・ウィック チャプター2』を提げ来日したキアヌに、今作の見どころはもちろん、日々の生活で大切にしているものなどについて語ってもらった。


■「顔だけスキャンされて『OK』は演者としてつまらないね」

 『マトリックス』シリーズのスタントマンであったチャド・スタエルスキが監督を務め、キアヌが主演であるからには、やはり見どころはアクション。前作の復讐劇から5日後を描いた今作では、前作で話題となった銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」にカー・アクションを追加した「カー・フー」も披露。"殺しテク"も激しさを増している分、アクションには相当力を入れたという。

 「一時期(マトリックス・シリーズ撮影中)、僕は(CGやVFX映像を使用する作品に出演していたため)、ハリウッドの中でもっともワイヤー・アクションの経験がある俳優だったと思うけど(笑)、本当は、実際にカメラの中で物理的に撮影が可能なアクションが好きなんだ。だから、スタントはしないけれど、アクションはできるだけ自分でやるようにしている。顔だけスキャンされて『今日はもういいです』と言われるのは、つまらない(苦笑)。他の人が自分の役のアクションをするより、自分自身でアクションを楽しみたいと思ってしまうんだ。これが、演者としての正直な気持ちだね(笑)」


■「人生で大切にしているものは、本当にありきたりなもの」
 
 街中のベンチに座り、サンドウィッチを頬張る。一般人のように地下鉄に乗り、荷物を持った女性に席を譲る。道端に座ってホームレスと酒を酌み交わす。そんなオフの姿をパパラッチされ、「いい人」「庶民派」として知られるキアヌ。実際にインタビュー時もその人柄がうかがえた。愛するものを奪われて復讐を果たしていくという映画のストーリーにちなんで、「復讐したいもの、愛するもの」について聞いたところ、冗談でごまかすこともなく、誠実な答えが返ってきた。

 「復讐したいものの話はしたくないかな。悲しくなるし、ネガティブになってしまうから。正直、僕自身は嫌いなものより好きなものが多いよ。それに、人生で大切にしているものは、本当にありきたりなもの。まずは、生きていること、だよね(笑)。そして、友情、愛、美味しい食事、快適な睡眠、そういう日常のもの。ああ、あとは、趣味のバイクもね。それに犬も大好きだよ」


■アル・パチーノに聞いた“俳優の掟”とは?
 
 最後に、今回演じている暗殺者の社会に掟やルールがあるように、俳優という職業にもそういったものがあるのかを聞いてみた。

 「ああ、あるよ(笑)。アル・パチーノに聞いたんだ。ディレクターズ・チェアー(監督の椅子)には座っちゃダメだよってね。ディレクターズ・チェエアーに座ると悪いことが起きるよって(笑)。だから、現場で若い俳優が、うっかり座ろうとしたら、急いで止めてあげているよ。『少年よ、そこに座るべからず!』とね。これが、俳優という職業の掟かな(笑)」

 インタビューの最初から最後まで、まったく気取らず、自然体。そして、誠実なだけではなく、ユーモアのある一面も見せてくれたキアヌ。『ジョン・ウィック』シリーズで、人間味あふれる新たなアクションヒーローとして、ハリウッドの第一線に返り咲いた彼の動向に、今後、より目が離せなくなりそうだ。

タグ
  • Facebook
  • Twitter
  • Google+
  • Pinterest

OLIVER SPECIAL INTERVIEW

  • 長渕剛
  • 長渕剛
  • 伊勢谷友介
  • 小林武史
  • 窪塚洋介
  • 藤原竜也
  • 長澤まさみ