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多肉の次はコレ 摩訶不思議な“塊根(かいこん)植物”とは?

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 インテリアグリーンが人気の昨今。多肉植物やエアープランツといった目新しい種類が次々と登場するなか、マニアの間で密かに注目を集めているのが“塊根(かいこん)植物”。耳馴染みのないこの植物の魅力は、いったい何なのか。約100個を集めるコレクター・川村達郎さんに話を聞いた。


■塊根植物っていったい何?

 英語名はコーデックスと呼ばれ、広く括ると多肉植物の仲間だそう。根や幹の部分が木質化して硬く、太くなっており、その肥大化した部分が貯水タンクの役割をしている。「アフリカなどの乾いた過酷な地域に生えていて、長期の干ばつに耐えられるようになっています。でも詳しいことはあまり知られていません」


■魅力その1 生態が謎。育てるときの試行錯誤が男の研究心をくすぐる

 塊根植物といっても驚くほどたくさんの種類があって、実態があまり解明されていないという。「プロでも枯らしてしまうほど、育て方が難しいらしいです」。謎が多くて扱いが難しい、常に腕前が試されるような感覚がたまらないという。


■魅力その2 とても成長が遅い。だからさりげない変化で大喜びできる

 驚くほど成長が遅いという塊根植物。買ってからもほとんど変化がないそうで、「大まかに夏型と冬型の2種類があるんですが、夏型は秋に葉が全部落ちます。日本の冬は寒いので、そのまま冬眠のように変化がなく、5月、6月ぐらいにある日突然、プツっと芽がでるんです。それが最高に嬉しい瞬間。育てている実感が唯一持てるとき」。

 春になっても芽が出なかったら、そこで初めて死んでしまっている可能性を疑う。「盆栽に近いかも」と川村さんが言うように、手間隙をかけて大事に育て、さりげない変化を喜ぶ。それが魅力。


■魅力その3 ビジュアルが独特。オブジェみたいでかっこいい

 同じ塊根植物でも種類はさまざま。丸くてつるりとしているものから、トゲが全体に生えていて、すらりと長いものまで、ビジュアルも多様。「ひと目見たときから、何だこれ?かっこいい!と思いました。形が独特で、オブジェに近いですよね」と川村さん。


■魅力その4 植え替えはほとんどしなくていい

 成長が遅く、なかなか大きくならないから、鉢の植え替えはめったに必要なし。本来はアフリカの乾いた土や崖などに生えているため、土もあまり入れないほうがいいそう。インテリアグリーンを育てるうえで、鉢の植え替えはハードルのひとつ。その面では、育てるのはラク。


■魅力その5 海外からは瀕死状態で来る。それを自分の手で生き返らせる

 土が付いた状態では輸入できないため、すべての根を切られた状態で日本へやってくる。未発根(みはっこん)と呼ばれ、だいぶ弱っている状態。まず、その根を生やすのが一苦労。プロでも仕入れたものをすべて発根させることはできないそう。輸入した植物店が根を生やしてから販売するのが普通だが、最近は未発根のまま売られることもある。手間がかからない分、価格が安くなっていることが多い。

 「発根を促進する薬を使って、鉢の部分をヒーターで暖めるといいとか、いろいろやり方はありますが難しいです。根がなくても2、3年は生きて葉も出ますが、それまでに根を出してあげないと確実に死にます。根が出ないままだと水を吸えずにタンク部分がぶにょぶにょと柔らかくなります。逆にタンク部分の幹が硬くなったら、発根したという合図」。興味のある人は挑戦してみては?



 ビジュアルも生態も不思議な塊根植物。成長の変化も少なく、ある程度の大きさになるまでに数十年がかかるなど、本来のインテリアグリーンを育てる楽しみとはほど遠い。けど、育てた人にだけわかる魅力がある。興味のある人は、試しにひとつ育ててみては?

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